マツダの意地、最後のロータリーエンジン車「RX-8」を追加生産
- 2012-04/30 (Mon)
- マツダ
連続してマツダの記事をUPしていますが、
今回は、CX-5の記事ではありません。
マツダの魂である、「ロータリーエンジン」のニュース。
マツダのロータリーエンジンは、
今年6月のRX-8生産終了とともに、一旦その歴史に幕を閉じます。
世界的に見ても、
量販車でロータリーエンジン車を作っているのは、
マツダだけ。
つまり、ロータリーエンジン車の歴史にとっても大きな事件です。
そんな中、ちょっとだけうれしいニュースが。
詳しくは以下をご覧ください。
今回は、CX-5の記事ではありません。
マツダの魂である、「ロータリーエンジン」のニュース。
マツダのロータリーエンジンは、
今年6月のRX-8生産終了とともに、一旦その歴史に幕を閉じます。
世界的に見ても、
量販車でロータリーエンジン車を作っているのは、
マツダだけ。
つまり、ロータリーエンジン車の歴史にとっても大きな事件です。
そんな中、ちょっとだけうれしいニュースが。
詳しくは以下をご覧ください。
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マツダ、「RX-8」最後の特別仕様車を追加生産!

マツダは26日、ロータリー・エンジンを搭載する4ドア・スポーツカー「RX-8」の最後の特別仕様車「SPRIT R」について、1,000台の追加生産を決めたと発表した。
「RX-8」といえば、ユニークな観音開き式のドアを左右に2枚ずつ持つスポーツカーにして、現在世界で唯一のロータリー・エンジンを搭載する市販車。しかしその生産も今年6月には中止される予定だ。昨年11月24日にはその最後を飾る特別仕様車「SPRIT R」が1,000台限定で発売されたが、販売予定台数を上回る注文を受けたため、今回めでたくその増産が決定した。
といっても残念ながら、ロータリー・スポーツの延命が決まったわけではない。マツダは次期型ロータリー・エンジンの生産について色々と考えているようだが、軽快な回転フィールと重心の低さを生かしたスポーツ・タイプのモデルが今後登場するかどうかは、今のところまったく不透明。考えたくないことではあるけれど、このRX-8がある意味において自動車の歴史に残るクルマとなる可能性もないわけではない。ロータリー・エンジン搭載のスポーツカーを新車で手に入れて長く所有したいと考える人にとっては、これがもしかしたら最後のチャンスかも知れないのだ。

マツダが世界に誇るロータリー・エンジン搭載スポーツカー「RX-7」の後継、というよりも、コンセプトを方向転換したモデルとしてRX-8が登場したのは2003年。"ピュア・スポーツ" だったRX-7とは異なり、大人が2人乗れる後部座席とそこにアクセスするための小さなアルミニウム製ドアを備えたRX-8は、代わりにエンジンにターボチャージャーを持たなかった。
「RENESIS」と呼ばれる自然吸気ロータリー・エンジンとして設計し直された「13B-MPS」型ユニットは、排気量654ccの2つのローターから、(初期の高性能グレード「TYPE-S」では)最高出力250psと最大トルク22kgmを発生。6速MTまたは6速AT(グレードによっては5速MTまたは4速ATもあった)を介して後輪を駆動する。動力性能ではターボチャージャー付きのFD3S型RX-7に及ばないが、ロータリー・エンジンの搭載位置はさらに低められ、旋回性能では引けを取らない。しかも、燃費は(多少)改善され、ファミリー・カーとしても使える高いユーティリティ性能を備えている。

挑戦の連続だったロータリー・エンジンの開発に対する、技術者の「開発魂」を意味する「SPIRIT R」という名前が付けられた今回の最終限定モデルでは、6速MT仕様車にはレカロ社製専用フロント・バケット・シートや、ブロンズ塗装が施された19インチ鍛造アルミホイールと225/40R19タイヤ、ビルシュタイン社製ダンパーを採用したハード・サスペンション、エアロパーツなど、走りの性能を高める特別装備が充実。6速AT仕様車では、本革ブラック・シート(前席はシートヒーター付き。さらに運転席側はメモリー付き8way電動シート)と、18インチ・アルミホイール&225/45R18タイヤ、スポーツ・サスペンションという、より快適性を重視した装備になっている。さらに赤く塗装されたブレーキ・キャリパーと大径ディスク、赤いスティッチが入ったインテリア、専用オーナメントなどが付き、DSC(横滑り防止機構)・TCS(トラクション・コントロール・システム)・カーテン&フロントサイドSRSエアバッグ・システムが標準装備となる。

RX-8 SPIRIT Rの価格は、6速MT車が325万円、6速AT車が312万円となっている。ちなみにベース・グレードの「Type G」は6速AT仕様のみの設定で263万円(いずれも消費税込み)。現在受注を受けているSPIRIT Rの66%がMT仕様だとか。ボディ・カラーは「アルミニウムメタリック」「スパークリングブラックマイカ」「クリスタルホワイトパールマイカ」の3色が設定されており、ほぼ同じ販売構成比となっているそうだ。

気になる次期型ロータリー・エンジンについては、「スカイアクティブ」技術を応用して高効率なものを目指すとか、電気モーターを組み合わせたハイブリッドになるとか、あるいはアウディが提示したコンセプト・カーのように、発電機としてロータリー・エンジンを搭載するレンジ・エクステンダー式EV(航続距離延長装置付き電気自動車)という方向も検討している、など様々な情報・発言・噂が聞こえてきている。
せっかく長年にわたって研究開発を続けてきたロータリー・エンジンなのだから、その特性が最も輝く形で発展し、再び魅力的なクルマに積まれて我々の前に現れる日が来ることを願って、マツダの "開発魂" に期待したい。*******引用ここまで********
マツダの誇りであり、維持であるロータリーエンジンも、遂に生産を終えます。
あくまでも、一旦は生産を終える。という限定生産終了。との事ですが、
この自体に、ロータリーエンジンの長所を活かせるクルマ開発は難しくなっているのでしょう。
RX-8「SPIRIT-R」は追加生産!という嬉しいニュースですが、
最後の生産台数が増えただけ。
ひょっとすると、希少性を大切にしていたユーザーからは、
ちょっと残念なニュースかもしれません。
マツダも世界で戦っていかなければ、存続がかなわない時代。
汎用性のないロータリーエンジンの生産を保つことも難しいのでしょう。
文中に書かれているAUDIの話がありますが、
これは、「A1 e-tron」というレンジエクステンダー車です。
参照)AUDIの次世代車「A1 e-tron」は、レンジエクステンダー
小型のロータリーエンジンを発電用に使い、電気で走らせるというクルマ。
日本でいうと、スズキが軽自動車のエンジンを使ってレンジエクステンダー車を発売予定で、
東京モーターショーにも出展されていました。
参照)東京モーターショー2011 スズキ出展車一覧
レンジエクステンダーの場合、
どれだけ効率良く発電できるかが重要で、
重量を考えると、どれだけ小型化できるかも勝負になってきます。
ちなみに、「A1 e-tron」は254ccのロータリーエンジンを、
スズキの「スイフト・レンジエクステンダー」は、軽自動車用の660ccエンジンを採用しています。
ただし、この方向性は、
RX7やRX8が目指す方向性とは大きく異なるもの。
マツダは、少し前まで、
燃料を選ばないというロータリーエンジンの特徴を活かし、
水素ロータリーエンジンの開発を目指していました。
ただし、水素燃料の普及自体がまだまだ先。
ディーゼルエンジンを主力に据えようとしているマツダが、
参照)CX-5ディーゼルは、マツダの将来を決めるクルマ
どこまでロータリーエンジンにこだわるのか。
マツダの意地にも注目したいですね。
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マツダ、「RX-8」最後の特別仕様車を追加生産!

マツダは26日、ロータリー・エンジンを搭載する4ドア・スポーツカー「RX-8」の最後の特別仕様車「SPRIT R」について、1,000台の追加生産を決めたと発表した。
「RX-8」といえば、ユニークな観音開き式のドアを左右に2枚ずつ持つスポーツカーにして、現在世界で唯一のロータリー・エンジンを搭載する市販車。しかしその生産も今年6月には中止される予定だ。昨年11月24日にはその最後を飾る特別仕様車「SPRIT R」が1,000台限定で発売されたが、販売予定台数を上回る注文を受けたため、今回めでたくその増産が決定した。
といっても残念ながら、ロータリー・スポーツの延命が決まったわけではない。マツダは次期型ロータリー・エンジンの生産について色々と考えているようだが、軽快な回転フィールと重心の低さを生かしたスポーツ・タイプのモデルが今後登場するかどうかは、今のところまったく不透明。考えたくないことではあるけれど、このRX-8がある意味において自動車の歴史に残るクルマとなる可能性もないわけではない。ロータリー・エンジン搭載のスポーツカーを新車で手に入れて長く所有したいと考える人にとっては、これがもしかしたら最後のチャンスかも知れないのだ。

マツダが世界に誇るロータリー・エンジン搭載スポーツカー「RX-7」の後継、というよりも、コンセプトを方向転換したモデルとしてRX-8が登場したのは2003年。"ピュア・スポーツ" だったRX-7とは異なり、大人が2人乗れる後部座席とそこにアクセスするための小さなアルミニウム製ドアを備えたRX-8は、代わりにエンジンにターボチャージャーを持たなかった。
「RENESIS」と呼ばれる自然吸気ロータリー・エンジンとして設計し直された「13B-MPS」型ユニットは、排気量654ccの2つのローターから、(初期の高性能グレード「TYPE-S」では)最高出力250psと最大トルク22kgmを発生。6速MTまたは6速AT(グレードによっては5速MTまたは4速ATもあった)を介して後輪を駆動する。動力性能ではターボチャージャー付きのFD3S型RX-7に及ばないが、ロータリー・エンジンの搭載位置はさらに低められ、旋回性能では引けを取らない。しかも、燃費は(多少)改善され、ファミリー・カーとしても使える高いユーティリティ性能を備えている。

挑戦の連続だったロータリー・エンジンの開発に対する、技術者の「開発魂」を意味する「SPIRIT R」という名前が付けられた今回の最終限定モデルでは、6速MT仕様車にはレカロ社製専用フロント・バケット・シートや、ブロンズ塗装が施された19インチ鍛造アルミホイールと225/40R19タイヤ、ビルシュタイン社製ダンパーを採用したハード・サスペンション、エアロパーツなど、走りの性能を高める特別装備が充実。6速AT仕様車では、本革ブラック・シート(前席はシートヒーター付き。さらに運転席側はメモリー付き8way電動シート)と、18インチ・アルミホイール&225/45R18タイヤ、スポーツ・サスペンションという、より快適性を重視した装備になっている。さらに赤く塗装されたブレーキ・キャリパーと大径ディスク、赤いスティッチが入ったインテリア、専用オーナメントなどが付き、DSC(横滑り防止機構)・TCS(トラクション・コントロール・システム)・カーテン&フロントサイドSRSエアバッグ・システムが標準装備となる。

RX-8 SPIRIT Rの価格は、6速MT車が325万円、6速AT車が312万円となっている。ちなみにベース・グレードの「Type G」は6速AT仕様のみの設定で263万円(いずれも消費税込み)。現在受注を受けているSPIRIT Rの66%がMT仕様だとか。ボディ・カラーは「アルミニウムメタリック」「スパークリングブラックマイカ」「クリスタルホワイトパールマイカ」の3色が設定されており、ほぼ同じ販売構成比となっているそうだ。

気になる次期型ロータリー・エンジンについては、「スカイアクティブ」技術を応用して高効率なものを目指すとか、電気モーターを組み合わせたハイブリッドになるとか、あるいはアウディが提示したコンセプト・カーのように、発電機としてロータリー・エンジンを搭載するレンジ・エクステンダー式EV(航続距離延長装置付き電気自動車)という方向も検討している、など様々な情報・発言・噂が聞こえてきている。
せっかく長年にわたって研究開発を続けてきたロータリー・エンジンなのだから、その特性が最も輝く形で発展し、再び魅力的なクルマに積まれて我々の前に現れる日が来ることを願って、マツダの "開発魂" に期待したい。
マツダの誇りであり、維持であるロータリーエンジンも、遂に生産を終えます。
あくまでも、一旦は生産を終える。という限定生産終了。との事ですが、
この自体に、ロータリーエンジンの長所を活かせるクルマ開発は難しくなっているのでしょう。
RX-8「SPIRIT-R」は追加生産!という嬉しいニュースですが、
最後の生産台数が増えただけ。
ひょっとすると、希少性を大切にしていたユーザーからは、
ちょっと残念なニュースかもしれません。
マツダも世界で戦っていかなければ、存続がかなわない時代。
汎用性のないロータリーエンジンの生産を保つことも難しいのでしょう。
文中に書かれているAUDIの話がありますが、
これは、「A1 e-tron」というレンジエクステンダー車です。
参照)AUDIの次世代車「A1 e-tron」は、レンジエクステンダー
小型のロータリーエンジンを発電用に使い、電気で走らせるというクルマ。
日本でいうと、スズキが軽自動車のエンジンを使ってレンジエクステンダー車を発売予定で、
東京モーターショーにも出展されていました。
参照)東京モーターショー2011 スズキ出展車一覧
レンジエクステンダーの場合、
どれだけ効率良く発電できるかが重要で、
重量を考えると、どれだけ小型化できるかも勝負になってきます。
ちなみに、「A1 e-tron」は254ccのロータリーエンジンを、
スズキの「スイフト・レンジエクステンダー」は、軽自動車用の660ccエンジンを採用しています。
ただし、この方向性は、
RX7やRX8が目指す方向性とは大きく異なるもの。
マツダは、少し前まで、
燃料を選ばないというロータリーエンジンの特徴を活かし、
水素ロータリーエンジンの開発を目指していました。
ただし、水素燃料の普及自体がまだまだ先。
ディーゼルエンジンを主力に据えようとしているマツダが、
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