トヨタもスズキも『ディーゼルエンジン』に本格参入!・・・欧州メーカーから
- 2012-03/24 (Sat)
- 自動車市場 全般
今回ご紹介するのは、国内だけでなく、
世界的なレベルでのディーゼルエンジンに注目した記事。
特に、欧州やインドなどディーゼルが拡大する市場で、
ディーゼルに遅れをとる日本メーカーが、大きな動きを見せているという内容です。
特に、トヨタやスズキの動きが目立ちます。
トヨタは、遂に、苦戦する欧州市場のテコ入れのために、
ディーゼルエンジンに本腰を入れたようです。
さて、その手法とは・・・
続きをご覧下さい!
前回の記事でもご紹介した「ディーゼルの復権」ですが、ディーゼルが変える―欧州発、インドでも市場拡大
![]()
ディーゼルエンジン車が世界市場で“復権”している
「汚い、臭い、うるさい」と日本の乗用車市場ではほとんど普及しなかったが、技術革新が進み低燃費で低公害のエコカーとして再評価され、欧州だけでなくインドなど新興国に急速に普及し始めた
ハイブリッド車など次世代エコカーに開発資源を集中する日本勢にとって思わぬ伏兵にもなりかねない。古くて新しい技術がメーカーの提携組み替えを促す可能性もある
「ディーゼル車のおかげで回復の兆しが見えてきた」2月初旬、スズキのインド子会社マルチ・スズキ幹部は胸をなで下ろした
マルチの1月の国内販売は8カ月ぶりに前年実績を上回った。伊フィアットから1月に供給が始まったディーゼルエンジンが原動力だ
インド乗用車市場でマルチは約半分のシェアを維持してきたが、昨年は2~3割台の月が続いた。現地の労働争議も一因だが、もう一つの要因がディーゼル車の供給不足だった
きっかけはインド政府の燃料費政策 ディーゼルエンジンの燃料である軽油は低所得者に配慮し、統制価格を維持、値上がり率は過去1年半で14%にとどまる。一方、ガソリンは2010年に自由化され、1年半で36%も上昇した
車購入後の燃費負担を意識する消費者はこぞってディーゼル車に流れ、ガソリン車を主力とするマルチの販売は11年4月~12年2月の累計で前年同期比13%減と落ち込んだ
ディーゼル車が中心の現地大手マヒンドラは同36%増と販売を伸ばした。ディーゼル車がインドの自動車市場の勢力図を塗り替え始めている
「ディーゼルエンジンはインド市場攻略に欠かせない」。HVなど次世代エコカーに力を入れてきたトヨタ自動車もディーゼル車戦略の見直しに乗り出した
小型ディーゼルエンジンを搭載した「エティオス」を投入。11年のインド市場で、8割近く販売を伸ばした。エティオスのディーゼル車を原動力に同国のシェアは5位に躍進した
ディーゼル車の本場である欧州では、11年のトヨタの販売は約80万台で、シェアは4%程度。金融危機による市場低迷の影響もあるが、年間110万~120万台を販売していた06~08年と比べると、はっきり苦戦が見て取れる
「欧州を伸ばすには、中型のディーゼルエンジンをもらうしかない」と欧州法人が本社に強く迫り、昨年12月に独BMWから中型ディーゼルエンジンの供給を受ける決断を下した
トヨタの技術陣の思いは複雑だ。「できれば自前でやりたいというのが本音」あるトヨタ幹部はこう漏らし、技術陣の思いを代弁する。ただ、HVや次世代の燃料電池車の研究開発に注力するなか、トヨタでさえ開発要員は不足気味になっている
ホンダも6年ぶりにディーゼルエンジンを刷新し、欧州市場の巻き返しを目指す。英国南部のウィルトシャー州にある四輪車工場では今年5月、主力セダン「シビック」の生産ラインを3年半ぶりに2交代制にする。苦戦する欧州で久々に増産体制を敷くのは、年内にも投入する新型エンジンで販売が上向くと見ているからだ 参照)ホンダ「シビック」ディーゼルはEURO6対応=年内にも国内投入?!
欧州のシェアは1・1%。シビックの販売台数に占めるディーゼル車は1割以下にとどまり、欧州で低迷する一因になっていた。排気量1600ccと大幅に小排気化した新エンジンは業界最高水準の燃費性能と環境性能を両立した 参照)ホンダ「新型シビック」クリーンディーゼルはプリウス超え?
ディーゼルエンジンはエネルギー効率が5割近くと、3割程度のガソリンエンジンに比べて高効率の内燃機関と知られる。二酸化炭素(CO2)排出量の削減を環境政策の核に据える欧州では排ガス規制の強化を受け、2000年代初めから需要が拡大し始めた
軽油はガソリンの精製過程で発生する。米国で余った軽油を輸入する欧州では軽油がガソリンよりも平均5%程度安価なことも追い風となった
しかし、軽油の供給元である米国でも変化が起きている。イランなど中東の政情不安による原油の安定供給への懸念を受け、米政府はエネルギー多様化政策を打ち出した。多くを輸出に回している軽油の活用も選択肢の一つ
米国市場では軽油価格がガソリンよりも約7%高いものの、燃費性能にも優れるディーゼル車の需要も高まるとの見方は強い。独フォルクスワーゲンは2月のシカゴモーターショーで小型車「ビートル」のディーゼル車を世界初公開するなど、北米でのラインアップの拡充を進める
各国のエネルギー政策も背景に、ディーゼルエンジンの復権は世界市場で大きなうねりとなり始めている。その流れから取り残され、シェアが1%未満の「不毛の地」となった日本にも変化の兆しが現れてきた
マツダが2月に発売した小型多目的スポーツ車「CX―5」。発売後1カ月の受注は約8000台と計画の8倍。中でも50%を見込んでいたディーゼル搭載モデルの比率が73%と際立つ
将来技術としてHVや電気自動車(EV)の普及に全力を注いできた日本の自動車メーカーにとっても、軽視できない存在になりつつなる。
この記事では世界的なディーゼルエンジンの復権の様子が。
具体的に、
・インド市場
マルチスズキ/トヨタのディーゼルエンジン調達
・欧州市場
ホンダの新エンジン/トヨタ-BMWとの提携
・北米市場
VW「ザ・ビートル」
・日本市場
マツダ「CX-5」
などなど、世界の様々な市場でディーゼル復権の動きがみられます。
そして、何よりも注目すべきなのが、
日本メーカーは、ディーゼル開発で遅れをとっているという事実。
マルチスズキ(スズキのインドでの合併会社)のフィアットのからの調達。
※スズキはこの件が発端でVWと揉めました。。。
そして、何よりもトヨタがBMWから次世代ディーゼルの供給を受けるという事実。
トヨタも自社開発のディーゼルエンジンは持っていますが、( トヨタ「アベンシス」ディーゼルは、CX-5と同レベル?)
欧州のEURO6、日本のポスト新長期という厳しい規制を乗り越えられる見通しが立っていない。
ということなんでしょうね。
ただし、2013年には、
ホンダ、スバル、三菱が国内規制をクリアする新世代ディーゼルを投入予定!
ホンダ「シビック」ディーゼルはEURO6対応=年内にも国内投入?!
三菱「デリカD5」ディーゼルが2013年国内発売!=アウトランダーも・・・?!
スバルのディーゼル国内投入は2013年!
今後の巻き返しに期待したいですね!
そして、トヨタも欧州では日本勢と組むという手はないんでしょうか・・・?
今後のトヨタの動きには最大限の注目が必要です!
クリーンディーゼル人気記事一覧⇒コチラ
クリーンディーゼル一般論
石原都知事もディーゼル普及を後押し NEW!
エコカー戦国時代に挑む、ホンダのダウンサイジング「ディーゼル」 NEW!
クリーンディーゼル車拡大は、CO2削減の切り札
日本メーカー【クリーンディーゼル】開発状況まとめ! 注目!
次世代ディーゼル車は、ガソリン車以上にクリーンで静か
BMWディーゼルは、日本のポスト新長期規制をクリア!
日本メーカー各社のクリーンディーゼル
日本メーカー【クリーンディーゼル】開発状況まとめ!
トヨタ「アベンシス」ディーゼルは、CX-5と同レベル?
ホンダ・新型「CR-V」にも1.6Lディーゼル搭載!
三菱「デリカD5」ディーゼルが2013年国内発売!=アウトランダーも・・・?!
スバルのディーゼル国内投入は2013年!
SKYACTIVディーゼル第2弾=マツダ「TAKERI」=次期アテンザはCX-5以上の燃費!
マツダCX-5試乗レポート⑲ ディーゼルはまるでV8エンジン!
マツダCX-5ディーゼル 実燃費はプリウスレベル!
マツダCX-5 マツダのディーゼル戦略
BMWも日本でディーゼルエンジン戦略を本格展開!
- 同じカテゴリの記事
-
- 名車復活3兄弟「ハマーvsブロンコvsワゴニア」を比較!アメリカンSUVが激アツ! (2021/06/26)
- 【BEST3】最新モデル:アクセスランキングBEST3発表【2021年1月−】 (2021/03/12)
- 【ランキング】最新モデル:アクセスランキングTOP10発表【2021年1月−】 (2021/03/11)
- 【更新中】2021年「新車販売スケジュール」予想:アクア、VEZEL、NXなど【上半期】 (2021/02/12)
- 【投票】クルマの「A/Cスイッチ」冬場に入れる?冷房だけ?...自動車の素朴な疑問 (2021/01/30)
- クルマ購入は経費で節税=4年落ち中古車は1年で全額経費に!2000万円超は9割が法人! (2020/12/24)
- 【解決】ハイオクとレギュラーは関係なし?混ぜてもOK?国産車ハイオク仕様も! (2020/12/22)
- 日本カーオブザイヤー「10ベストカー」乗り比べ!レヴォーグ受賞理由は? (2020/12/11)
- Amazon「Echo Auto」日本発売!社内でもAlexaと対話可能!早くも売上1位に! (2020/09/26)
- 販売1位と2位の差は?ヤリスvsフィット / ハリアーvsRAV4 / N-BOX vsスペーシアなど (2020/09/23)
- ケンタッキーがETC決済でのドライブスルー開始へ!マックなど全国展開も可能? (2020/08/03)
- 【悲報】ジュネーブモーターショー2021も中止決定!来年3月も主催者が発表で… (2020/07/05)
- AUDIやVWが「ブランドロゴ」でコロナ対策をアピール!距離を保って一致団結! (2020/04/01)
- 【まとめ】2020年発売の新モデル23車種を一挙に公開!今年はトヨタと日産が目立つ! (2020/03/06)
- 【売れてないけど魅力的な国産車5選】ホンダのミニバン/スズキのコンパクトなどなど (2019/07/28)
- posted: 12:00
- トラックバック(0)
- コメント(0)
- Page Top
Comment
Page Top