日産ゴーン問題の本質は「社員すら欲しい車がない」こと/早期クーデターが必要だった?
- 2018-11/21 (Wed)
- 日産/ルノー
機能の一連のニュースや、日産の西川社長の会見を受けて、

著名モータージャーナリストさんも色々と意見を述べられています。
まず、シェア数の多い、岡崎五朗さんの記事から。
sponsored linkゴーンなき日産はコスト絶対主義を卒業し、魅力あるクルマづくりを取り戻せるか?(carview!) | 自動車情報サイト【新車・中古車】 - carview! https://t.co/px1Q4upm03
— Ethical & Lifehack (@LifehackEthical) 2018年11月20日
中身を少しだけご紹介すると、
今回のゴーン問題ではなく、もっと本質的な日産の課題について、
冷静な意見を書かれています。
sponsored link西川CEOの記者会見から一夜明けた。ゴーン氏への恨み節ともとれるような内容、口ぶりに驚いた。おそらく彼自身、言いたいことをグッとこらえていまの地位まで上り詰めたのだろうが、ストレスは想像以上のものだったのだろう。
・・・
僕が注目しているのは今後の日産。もちろん、日本政府とフランス政府との問題に至る可能性すらあるルノーとの関係も大変興味深い。果たして日産はルノーに飲み込まれるのか。それとも独立を勝ち取るのか。しかし、現段階で判明しているファクトでは限定的なことしか書けない。
むしろいま考えたいのは、物事の本質中の本質。つまりエンドユーザーであるわれわれクルマを買う側にとっての日産がどうなるかだ。日本市場で売れている車種といえばノート、セレナ、エクストレイル、デイズぐらい。そんな、決して魅力的とは言えない日産車がこれを機に商品力を増せば、日産はもちろん、日本の自動車産業もユーザーもハッピーになる。企業ガバナンスとかクーデターとか不正蓄財とか巨額報酬とかルノーとの関係とかネタは山ほどあるけれど、メーカーの最終アウトプットはやはり商品でしかない。何があっても本質はそこにあるべきだと思うのだ。
社員ですら「欲しいクルマがない」と嘆いている
難しいのは、そこに関してゴーン氏の経営には功罪があったということ。功は「絶対に損をしない経営」だろう。さして魅力的なクルマがないのにしっかり台数を売って利益も出しているのはゴーンマジックの代表例。その背景には徹底した需要予測とコスト管理がある。これは面白そうだからやってみよう、なんていい加減なことは絶対に許されない。あらかじめ需要を予測し、利益が出る原価を弾きだしたうえで商品化する。その結果、商品がそこそこの出来でもよしとする。スタビを抜いたところで普通のユーザーはそんなこと気にしない、わからない、それよりプロパイロットやe-POWERみたいなわかりやすい部分をアピールしちゃおうよ、と。このあたりの徹底ぶりは他のメーカーの追随を許さない。実際、新型リーフのインテリアは目を覆いたくなるような安普請なものになり、すでに海外で販売され高い評価を得ているVCターボ(可変圧縮比エンジン)搭載モデルの日本導入はなし。GT-Rはもうすぐ12年目を迎え、Zにいたっては販売こそ続いているものの、ほとんど手を加えられることなく放置されている。アジア向けにコストのことしか考えず開発したマーチを日本にもってくるなんて手法もその一環だ。
ゴーン氏の経営者としての手腕に疑いを挟む余地はない。しかし彼が得意とするのは倒れかけていた木を元どおりにすることであって、生き延びた木の幹を太くするのとは違う。いわば天才的な救命救急医ではあるものの、慢性疾患の患者を回復させるのにはそれに向いた医師が求められる。日産に来て約20年。そういう意味では長くトップを続けすぎた。
ソロバンをはじいて合わないと判断したらやらないという損得絶対主義経営は、短期的には正解だし、それでバランスシートもよくなる。しかし長期的に見た場合、日産のブランドイメージ毀損につながるというリスクまでは考えていない。実際、最近の日産車でクルマ好きを唸らせるようなモデルあったっけ? 日産の社員ですら「欲しいクルマがない」と嘆いている現状を考えると答えははっきりしている。
これ、前々から指摘していることなのですは、
日産は、今年新モデルの発売が全くない1年でした。
ノートが上半期の販売1位なんて話も出たのですが、
その真実は…

実際に、今回の問題で、
日産ブランドで車は売れない…なんて現場の発言も出ています。
sponsored link「車を売るのは厳しくなった」日産ブランド激震 : 読売新聞
— Ethical & Lifehack (@LifehackEthical) 2018年11月20日
https://t.co/YvnxTWk8c7
また、ご意見番、国沢光宏氏は、以下のような意見を。
クーデターではないか?という意見も出ているが、ゴーンさん失脚はクーデターか? | 自動車評論家 国沢光宏 https://t.co/0KQjJlENLS
— Ethical & Lifehack (@LifehackEthical) 2018年11月20日
日産にとっては、ゴーン氏がいなくなる方が困るのでは?
という趣旨。
日産も三菱も、自分たちで危険な状態を脱することができず、
ゴーン氏に助けられたのは事実。
彼がいなくなって、その実力が試されますね…
しかし、大坂なおみ選手へのGT-R贈呈という
ポジティブな話題も一気に霧の中ですね…

ゴーン問題は、社内通報から、
半年近く内部調査をしていたということですが、
よくよく考えると、大坂選手への対応だって、ゴーン会長が出てきてもおかしくない場面。
随分と前からクーデター?の兆候はあったのかもしれませんね。
いやいや、ここ数年は国内市場での日産は、本当にひどい状況でしたから、
もっと早期の本質的なクーデターが必要だったのかもしれません。
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