『トロロッソ・ホンダ』誕生は「レッドブル・ホンダ」への布石?マクラーレンと別離で!
- 2017-09/17 (Sun)
- ホンダ
- スポーツ:S660・NSX…
マクラーレンとのパートナー解消に関する、ホンダのリリース
sponsored linkMcLaren-HondaのF1レース活動について
McLaren(マクラーレン)とHondaは、FIA※フォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)において、2015年のシリーズ復帰以来継続してきたパートナーシップを、2017年シーズン限りで終了することにいたしました。残る2017年シーズンのレースについては、McLaren-Hondaとしての参戦を継続します。
- ※Fédération Internationale de l’Automobile(国際自動車連盟)の略称
■本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘のコメント
「今回、志半ばでMcLarenと袂を分かつのは非常に残念ですが、お互いの将来に向けた最善の道として決断しました。これまでMcLaren-Hondaを応援してくださったファンの皆さまをはじめ、2015年の復帰の準備段階から多くの苦楽を共にしてきたドライバーやチーム、関係者の皆さまに心より御礼申し上げます。
2017年シーズンはMcLarenと共に最後まで戦い抜き、2018年以降もF1レース活動を継続してまいります」■McLarenグループ Executive Chairman兼執行委員会代表 シェイク・モハメド・ビン・イーサ・アール・ハリーファのコメント
「Hondaは、McLarenと同じく勝利を目指してF1に取り組んでいます。我々のパートナーシップが当初望んでいた結果を生まなかったとしても、共に歩んできた輝かしい歴史や、F1での成功を目指してきた努力は意義あるものだと思います。しかしながら、今この時点では、別々にレースに情熱を注いでいくことがお互いにとってベストと考え、今回の結論に至りました」
■McLarenテクノロジーグループ ザク・ブラウン Executive Directorのコメント
「HondaがF1にコミットし、力を注いできたことに疑いの余地はありません。残念ながら、今回のプロジェクトでは、McLaren、Hondaともに当初望んでいたような結果を得ることはできませんでした。そこにはさまざまな理由がありますが、決してHondaとMcLarenのどちらか一方の努力が欠けていたわけではありません。ただ、今は、それぞれが別々の道を歩みだす時が来たのだと考えています。
来年からはライバルとして、HondaがF1に参戦し続け、いつの日か頂点に返り咲くことを期待しています」
ということで、それぞれのコメントの端々にも感じるように、
結果が伴わまかったという事実が、今回の離婚の原因。

マクラーレンのシャシー性能か、ホンダのエンジン性能か、
どちらも良くなかったという結論になる気はしますが、
ドライバーが言うように、一方的に原因があるようには思えません。

このあたりは、来年のマクラーレン-ルノーの結果次第で判明するかも。
sponsored link
また、先日お伝えしたように、
このパートナー解消は、トロロッソ-ルノーの関係が終わったことを意味しており、
ホンダは、じっくりとは行かないでしょうが、
トロロッソと、中長期的なパートナー関係のもと、新たなチームを組むことになります。
以下、トロロッソとのパートナーシップに関するリリース。
sponsored linkScuderia Toro Rossoへのパワーユニット供給を決定
Hondaは、FIA※フォーミュラ・ワン世界選手権(以下、F1)において、Scuderia Toro Rosso (スクーデリア トロ・ロッソ 以下、トロ・ロッソ)と2018年シーズンからのパワーユニット供給について合意いたしました。これにより来シーズンは、トロ・ロッソをワークスチームとした1チームへの供給体制となります。
- ※Fédération Internationale de l’Automobile(国際自動車連盟)の略称
本田技研工業株式会社 代表取締役社長 八郷隆弘のコメント
「トロ・ロッソは、才能あるドライバーを数多く輩出してきた若さと勢いのあるチームで、彼らと共にチャレンジできることを、とても嬉しく思います。また、このパートナーシップの実現に向け、ご協力をいただいたリバティメディアとFIAに対して感謝を申し上げます。
ファンの皆さまの期待に応えられるよう、トロ・ロッソと共にチーム一丸となって戦ってまいりますので、応援をよろしくお願いいたします」Scuderia Toro Rossoチーム代表 フランツ・トストのコメント
「Hondaと共にレースができることを、チーム全員がとても楽しみにしています。Hondaの創業者、本田宗一郎さんが二輪車で初めてレースの世界に入って以来、レースは常に彼らの企業文化の中心です。そのHondaと我々が一丸となってチャレンジすれば、大きな成果につながるのは間違いありません。
HondaのF1活動には、初参戦した1964年から始まる長い歴史があり、エンジンサプライヤーとして5回のドライバーズタイトルと、6回のコンストラクターズタイトルを獲得しました。このHondaの伝統と実力をもってすれば、我々の未来は実りあるものになると確信しています」(ご参考)
Scuderia Toro Rosso(スクーデリア トロ・ロッソ)
所在地 : イタリア ファエンツァ(Faenza, Italy) 代表 : フランツ・トスト(Franz Tost) 初参戦 : 2006年 公式ウェブサイト : http://www.scuderiatororosso.com/
今回のトロロッソとのワークス体制は、
親分である、レッドブルとのパートナーも視野に入っているようですから、
ホンダとしても、マクラーレンにイジメられるよりは、ポジティブなのかもしれませんね。
以下、F1-gateの記事。
sponsored link
レッドブルは、2019年にホンダのF1パワーユニット搭載するしか道がなくなったかもしれない。ルノーは、現行契約が終了する2018年以降はレッドブルにF1エンジンを供給しないことを伝えたと報じられている。
マクラーレンとホンダの決別に端を発した複雑なエンジン状況は、マクラーレンとトロ・ロッソが、ホンダとルノーのF1パワーユニットを交換するカタチで今週末にも決着がつくと考えられている。
トロ・ロッソはホンダとの3年契約に合意したとされている。
正式発表はなされてないが、レッドブルとルノーは、現行契約を2020年まで延長することで合意していたとされている。そのため、当初、親チームのレッドブルは、来年以降のホンダの競争力を確認して、ルノーと継続するか、もしくはホンダに乗り換えるかを検討するとされてきた。
しかし、トロ・ロッソとルノーの契約解消の交渉が行われるなかで、ルノーはレッドブルとの提携も終わらせる道を選び、レッドブルにはそのような余裕はなくなったと報じられている。
すでに3チームに供給しているフェラーリとメルセデスには、供給先を拡大する意向はなく、過去にレッドブルとルノーの決別が決定的になった際も供給に興味を示さなかった。
それにより、レッドブルには2019年のエンジンの選択肢としてホンダとの契約に合意するしかなくなってしまった。
2013年まではタイトルを4連覇してきたレッドブルとルノーだが、2014年に1.6リッター V6エンジンが導入されて以降の4年間は6勝しかできておらず、レッドブルはルノーへの批判を繰り返している。まるでマクラーレンがホンダへしてきた批判と同じように。
事実、レッドブルとルノーの関係は2015年に一度壊れかけている。レッドブルはルノーのF1パワーユニットへの批判を繰り返し、契約破棄を申し出たが、他のサプライヤーを見つけられずに元サヤに納まった。しかし、そこでの傷跡は新たに結ばれた現行の3年契約に現れており、レッドブルはエンジンのネーミングライツをタグホイヤーに売り、ルノーの名前は表示されていない。
レッドブルとホンダはすでにMotoGPでのパートナーで成功を収めている。トロ・ロッソとの契約はホンダにエンジン代金を支払わないものだとされており、レッドブルの同様の契約を得られれば、財政的な利点を受けられる可能性がある。さらにホンダから資金提供を受ける可能性もあり、レッドブルのオーナーであるディトリッヒ・マテシッツの財政負担は大きく減少することにある。
レッドブルは、タグホイヤーとのスポンサーシップを継続させることはできるかもしれないが、ホンダのエンジンにタグホイヤーのバッチをつけることはなくなるだろう。
だが、ホンダのF1パワーユニットは2018年に改善の可能性はあるものの、2019年までにレッドブルが現状の戦闘力を維持できるほどの大幅な改善を見せるかには疑問符が残る。
また、レッドブルがホンダのF1パワーユニットを搭載することになれば、現在レッドブルに所属するドライバーにとっても大きな検討材料となるだろう。
ダニエル・リカルドは2018年までの契約となっており、マックス・フェルスタッペンも早期に契約を解除できるパフォーマンス条項が含まれているとされている。現在、2019年のメルセデスとフェラーリのシートは確定しておらず、二人の移籍が現実的になってくるはずだ。
一方、2021年に関しては、ポルシェがレッドブル・レーシングを買収して、F1にワークス参戦することが噂されており、ホンダとの契約は2年で終わることになるかもしれない。
また、レッドブルはホンダにトロ・ロッソを売却することを検討しているとされ、近い将来、F1グリッドの状況は大きく様変わりすることになるかもしれない。
だが、まずは2018年の状況だ。マクラーレン・ホンダとトロ・ロッソ ルノーの契約解消、マクラーレン・ルノーとトロ・ロッソ ホンダの誕生は、F1シンガポールの金曜フリー走行1回目の後にも発表になるとみれている。
レッドブルにとっては、ちょっと後ろ向きな話のように聞こえるのですが、
つい最近も、レッドブル陣営が、公にルノーを批判する記事が出ており、
両者にとっても、別離はいい選択なのかも。
レッドブル代表、ルノーのハイブリッドエンジンは「いつも後れを取っている」
【9月15日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)のクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は14日、エンジン供給元のルノー(Renault)がコンストラクターズのタイトルを複数回獲得している同チームとの提携を解消する方向に動いているとの衝撃的なニュースが報じられる中、同提供元のハイブリッド式エンジンは、「後れを取っている」と述べた。
ホーナー代表はハイブリッド時代のF1に「フラストレーション」を感じているとしながらも、ルノーが来季終了をもってレッドブルを離脱するとのメディアの報道については一蹴した。
第14戦シンガポールGP(Singapore Grand Prix 2017)の開幕を控え、同代表は英
に対し、「18年シーズン以降の話は、現時点ではただの臆測だ」とすると、「われわれには18年まで契約が残っている。それ以降のことについては、現在のところ単なるパドックのうわさにすぎない」と述べた。BBCをはじめ、英テレビ局スカイスポーツ(Sky Sports)、英紙デーリー・メール(Daily Mail)、F1サイトの「autosport.com」など各メディアでは、匿名情報として、ルノーが2018年以降はレッドブルとの関係を解消すると報じられている。
それに関連する動きとして、マクラーレン(McLaren)がホンダ(Honda)と手を切ってルノーと手を組み、ホンダがレッドブルのジュニアチームであるトロ・ロッソ(Toro Rosso)と提携するとみられており、こうした一連の動きが確定すれば、マシンの競争力やドライバーにとってはさまざまな結果がもたらされる可能性がある。
現在マクラーレン・ホンダに所属するフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)が、ホンダを見限ることを条件にマクラーレンに残留するとみられている一方で、レッドブルがホンダから供給を受けるなら、ダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)とマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)はチームを離れる意向を示すと予想されている。
ホンダは2015年にF1に復帰して以降、電気とガソリンを動力とするパワーユニットのパフォーマンスが不調に悩まされており、レッドブルとルノーの関係もハイブリッド時代に突入してから対立が続いている。
レッドブルとルノーは2010年から13年シーズンまでドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権を4度ずつ制しているものの、それ以降のタイトル争いではメルセデスAMG(Mercedes AMG)とフェラーリ(Ferrari)の後塵(こうじん)を拝する状態が続いている。
ホーナー代表は、「われわれは優勝争いに食い込みたいだけだ。エンジン規定がハイブリッド式になってから、あらゆる側面でフラストレーションを感じている。この時代になって、われわれは常に後れを取っている。最も重要なのは、これからエンジン規定が終了する(2020年)までの間に、優勝争いに食い込めるように努力することだ」と述べた。
一方、レッドブルとの契約が来季で終了するリカルドは、このチームで世界タイトルを勝ち取れる確信が必要だと訴え、「autosport.com」に対して、「どうにか表彰台には上っているが、現実的には選手権で優勝争いはできていないから、来季はこのチームにそれを強く望んでいる。それが自分にとって最低限の見解だ。今の状況が数年間続いている。来季は今年よりも大きなステップを踏み、勝利への確信が持てるようにすることが必要だ」と語った。
sponsored link
まあ、ホンダもレッドブルも、気分を入れ替え、来年に期待したいですね!
ちなみに、マクラーレン-ルノーには、既に以下のようなレンダリング画像が出てきています。

http://www.carscoops.com/2017/09/mclaren-alpine-2018-livery-study-really.html
そうそう。ALPINEは、日本でもA110が発売予定です。

sponsored link
※ホンダの最新情報一覧は、こちらから
※ホンダの最新モデルデザインギャラリーは、以下から!

- 同じカテゴリの記事
-
- ホンダ「S660」終売決定…「S1000」や「EVスポーツ」が22年にも発売の可能性! (2021/09/02)
- ホンダ「インテグラ」復活!北米アキュラから発売...日本でもNSXやS660後継で導入? (2021/08/23)
- 【驚愕】ホンダ「S660」はもう買えない!来年生産分まで完売!次はEVスポーツ?S1000発売? (2021/04/08)
- ホンダ「初代NSX」が新車に蘇る公式サービスがすごい!アルミボディから削り出す! (2021/03/09)
- 歴代最高のホンダ?「新型シビックTYPE-R」を猛者達がべた褒め!これぞホンダ! (2021/01/28)
- 角田裕毅がF1シート獲得!アルファタウリ・ホンダから来季デビューが確定! (2020/12/16)
- ホンダ「NSX」30周年記念サイトをオープン!次世代モデルへ布石?最速記録も更新! (2020/09/14)
- ホンダ「新型シビックTYPE-R」10月発売へ!FF鈴鹿最速記録を更新も発表延期で... (2020/08/04)
- 【歓喜】ホンダ「S2000」が発売20周年でマイナーチェンジ?!純正アクセサリー発売! (2020/07/03)
- ホンダ「初代 NSX」のレンタカーを開始!RX-7・シルビア・スープラなど名車がいっぱい! (2020/03/24)
- 【歓喜】ホンダ「新型 S2000」発表でフロントフェイスもインテリアも変身!でも実は... (2020/02/22)
- ホンダ「新型シビック」発売開始でタイプRも先行公開!ここまでやるのか? (2020/01/27)
- ホンダEV第2弾は「EVスポーツ」に!2ドアクーペの特許申請中でS660のEVバージョン? (2019/11/27)
- ホンダ「シビックTYPE-R」が終売!次期シビック早くも公開&タイプRは廉価版も? (2019/11/25)
- アキュラ「タイプS」復活はホンダ「S2000」復活=ベイビーNSX復活への布石か (2019/08/27)
- posted: 00:30
- トラックバック(0)
- コメント(0)
- Page Top
Comment
Page Top