スズキ『ディーゼルハイブリッド』発売 → 3列ミニバン「エルティガ」に搭載で182万円!
- 2017-08/25 (Fri)
- スズキ
レスポンスの記事から
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日本は世界をリードするハイブリッド大国だが、ガソリンではなくディーゼルエンジンと組みわせたハイブリッド車として販売されていたのは、ながらくメルセデスベンツ『Sクラス』の「300h」のみで、これもマイナーチェンジでドロップした。
普及しないのは、ディーゼルエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせると車両価格が上がることが理由のひとつといわれている。
しかし驚くことに、8月10日に開幕したインドネシア国際オートショー(インドネシアモーターショー)では普及価格のディーゼルハイブリッドが展示されていた。それも日本の自動車メーカーであるスズキのブースにおいてである。
スズキの小型MPV『エルティガ』は5ナンバーサイズに収まるコンパクトボディの3列シーターで、日本でいえばミニバンに相当するモデル。現地では人気が高く、ジャカルタの街でも多く見かけるおなじみの車種だ。
そんなエルティガにディーゼルエンジン+ハイブリッドシステムを組み込んだのが「エルティガ・ディーゼルハイブリッド」。1248ccのフィアット製ディーゼルエンジンにモーターをドッキング。トランスミッションはMTで、200Nmのトルクと22.6km/リットルの燃費性能を実現している。それを2億21000万ルピア(約182万円)で販売しているのだから驚きだ。
ただ、このハイブリッドはいわゆる「マイルドハイブリッド」であり、スターターと発電機を兼ねた「ISG」がモーターとしてエンジンをアシストする機構だ。かつては「Sエネチャージ」として展開していたものである。つまり、『ソリオ・ハイブリッド』や先日登場した『スイフト・ハイブリッド』のようなAGSを組み合わせたフルハイブリッドではない。
とはいえ、モーターアシストにより実用燃費は伸びるし、比較的低コストだからハイブリッドシステム搭載による価格上昇がわずかなのが特徴。実際、販売価格はガソリンエンジン搭載の同等の装備仕様のモデルに対してわずか7万円程度高いだけである。
ディーゼルハイブリッドといえば、日本メーカーでは、
自前のディーゼルエンジンと、
トヨタからの技術供与でハイブリッドモデルを展開しているマツダが思い浮かびます。

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実際、今後、ガソリン車にもディーゼル車にも、
電動化を進展していくという未来を描いており、
近い将来ディーゼルハイブリッドが登場する可能性も充分。

ただ、マツダはディーゼルモデル自体の価格が高いことから、
ディーゼルハイブリッドが普及帯になるのは随分先になるはずです。
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海外勢では、日本市場では文中にあるベンツ「S300h」くらい。

海外では、プジョーの「HYBRID4」が有名ですね。

プジョー「新型3008」が【超カッコイイ!】しかも【ディーゼルハイブリッド】で【29.4km/L】!
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そんななか、スズキがFIAT製のディーゼルエンジンに、
自前のマイルドハイブリッドを組み合わせるという力技で、ディーゼルハイブリッドを実現してきました。
以下、『エルティガ ディーゼルハイブリッド』


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スズキは、国内でも、
ソリオやスイフトに2種類のハイブリッドを展開しており、

価格を抑えられる「マイルドハイブリッド」での投入は非常にスズキらしいやり方です。
技術的には、ガソリン車のマイルドハイブリッドと同様に、

スズキ初のハイブリッド「新型ソリオHV」を発売!でも【S-エネチャージ】と同じ?【本格HV】は年内!
ディーゼルエンジン車にそのまま簡易ハイブリッドシステムを積んだ。
というイメージですかね。
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以下、スズキインドネシアの資料。


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上記のようにインドネシアでも、技術的なアピールは盛んに行われているみたいで、
日本市場でも、マイルドハイブリッド/ストロングハイブリッドと、
ややこしい状態になっているスズキにとっては、
ディーゼルハイブリッドの存在は魅力的。


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ただ、インドでのディーゼルエンジンは、国内規格には合わないですし、

そもそも、今回の小型ディーゼルは、FIATからの調達ですから、
なかなか日本でのディーゼルハイブリッド投入は難しそうですね...
少し前に、自前の0.8Lのディーゼルエンジンを投入というニュースも紹介しましたが、

エルティガには小さすぎるかもしれませんが、
イグニスやソリオクラスへの投入はあるかもしれませんね。
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スズキは、先日も、1.4Lターボの展開を発表していましたが、

小型エンジンのラインアップは、世界屈指のレベル。
日本市場への還元も期待したいですね。
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