マツダの「ディーゼル」17万台リコール...今回は2.2Lが対象でディーゼル戦略に向かい風...
- 2017-02/25 (Sat)
- マツダ
レスポンスの記事から
sponsored link【リコール】マツダ CX-5 など17万台、ディーゼルモデルにエンストや焼付きのおそれ
マツダは2月23日、『CX-5』ディーゼルモデルなどのインジェクタ、燃料リターンホース、エンジン制御コンピュータ(ECU)に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは『CX-5』『アクセラ』『アテンザ』3車種のディーゼルモデルで、2012年2月13日~2017年2月2日に製造された合計17万2095台。
インジェクタは、取付ナットの締結力が不適切なため、インジェクタガスケットの面圧が低下することがある。そのため燃焼ガスがシリンダーヘッドに吹き抜け、エンジンオイルが炭化し、オイルストレーナを詰まらせ、油圧低下により警告灯が点灯。そのまま使用を続けると、エンジンが焼き付き、最悪の場合、エンストに至るおそれがある。
改善措置として、全車両、インジェクタ取付ナットを増し締めする。また、油圧の異常が確認された場合は、エンジン内部を洗浄し、オイルストレーナとエンジンオイルを交換する。リコール対象台数は6万0617台で不具合は222件発生、事故は起きていない。
燃料リターンホースについては、整備作業時の取扱いが不明確なため、作業時に交換されなかった場合、ホース取付部のシール性低下やホース内部に亀裂が入ることがある。そのため、そのまま使用を続けると、ホース取付部や亀裂部から燃料が漏れるおそれがある。
改善措置として、全車両、燃料リターンホースを改良品と交換する。リコール対象台数は15万9900台で不具合は15件発生、事故は起きていない。
ECUについての不具合は3つ。減速時のエンジン制御が不適切なため、気筒内圧力が低下し、吸気バルブの閉じ力が低くなることがある。そのため、吸気バルブとバルブシート間に煤が挟まり圧縮不良となって、エンジン回転が不安定になるほか、最悪の場合、エンストに至るおそれがある。また、インジェクタ制御回路の電圧変化によるノイズ対策が不適切なため、当該回路に許容を超える電流が流れることがある。そのため、回路が損傷し短絡することでヒューズが切れ、燃料噴射が停止しエンストに至るおそれがある。過回転制御が不適切なため、アクセル全開等の際、吸気経路内のブローバイガスに含まれるオイルが燃焼室内で燃焼し、エンジン回転が上昇することがある。そのため、エンジンの潤滑が不足して焼き付き、最悪の場合、エンジンが破損するおそれがある。
いずれも改善措置として、全車両、制御プログラムを対策プログラムに修正する。リコール対象台数は減速時のエンジン制御が17万2095台で不具合は370件発生、インジェクタ制御回路の電圧変化によるノイズ対策は14万6702台で不具合は98件発生、過回転制御は17万2095台で不具合は46件発生している。
不具合は市場からの情報および国土交通省からの指摘により発見した。
毎度思いますが、制御プログラム系のミスは、
乗っているものからすると、どうしようもないことですから、本当に怖いですね。
マツダにとっては、販売台数減に加えて、

今回のリコールですから、どうも調子が上向いていかないですね。
しかも、随分と前からのモデルですから、事故等がなくて本当に良かったです。
いまや、マツダの生命線のディーゼルですから、
1.5Lディーゼルにも同様の問題があったことを考えると、もう少し早い対応ができなかったのか?
とも思います。
マツダは、CX-5のフルモデルチェンジを実施したばかりなんですが、

こちらの新モデルはリコール対象に入っていないようで、
このタイミングでの対応は良いのか悪いのか...ひとまず新型への影響はない様子。
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一応、マツダのリリース内容も。
sponsored linkCX-5、アクセラ、アテンザのリコールについて
平成29年2月23日、マツダ株式会社は下記のリコールを国土交通省に届出いたしました。ご愛用の皆様には、大変ご迷惑をおかけし、心よりお詫び申し上げます。対象となるお客様には、販売店から、ダイレクトメール等でご案内させていただきますので、最寄りのマツダ販売店へ連絡いただき、修理(無料)をお受けいただきますようお願い申し上げます。
リコール届出番号 3997 リコール開始日 平成29年2月24日 基準不適合状態にあると認める構造、装置又は性能の状況及びその原因 (1) ディーゼルエンジンにおいて、インジェクタ取付ナットの締結力が不適切なため、インジェクタガスケットの面圧が低下することがあります。そのため、燃焼ガスがシリンダーヘッドに吹き抜け、エンジンオイルが炭化し、炭化したエンジンオイルがオイルストレーナを詰まらせ、油圧低下により警告灯が点灯し、そのまま使用を続けると、エンジンが焼き付き、最悪の場合、エンストに至るおそれがあります。
(2) ディーゼルエンジンにおいて、整備作業時の燃料リターンホースの取扱いが不明確なため、当該ホースに係わる作業時に交換されなかった場合、ホース取付部のシール性低下やホース内部に亀裂が入ることがあります。そのため、そのまま使用を続けると、ホース取付部や亀裂部から燃料が漏れるおそれがあります。
(3) ディーゼルエンジンにおいて、減速時のエンジン制御が不適切なため、気筒内圧力が低下し、吸気バルブの閉じ力が低くなることがあります。そのため、吸気バルブとバルブシート間に煤が挟まり圧縮不良となって、エンジン回転が不安定になるほか、最悪の場合、エンストに至るおそれがあります。
(4) ディーゼルエンジンにおいて、インジェクタ制御回路の電圧変化によるノイズ対策が不適切なため、当該回路に許容を超える電流が流れることがあります。そのため、回路が損傷し短絡することでヒューズが切れ、燃料噴射が停止しエンストに至るおそれがあります。
(5) ディーゼルエンジンにおいて、過回転制御が不適切なため、アクセル全開等の際、吸気経路内のブローバイガスに含まれるオイルが燃焼室内で燃焼し、エンジン回転が上昇することがあります。そのため、エンジンの潤滑が不足して焼き付き、最悪の場合、エンジンが破損するおそれがあります。改善措置の内容 (1)全車両、インジェクタ取付ナットを増し締めします。また、油圧を点検し、油圧に異常が確認された場合は、エンジン内部を洗浄し、オイルストレーナとエンジンオイルを交換します。
(2)全車両、燃料リターンホースを改良品と交換します。
(3)全車両、制御プログラムを対策プログラムに修正します。
(4)全車両、制御プログラムを対策プログラムに修正します。
(5)全車両、制御プログラムを対策プログラムに修正します。
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車名 型式 通称名 対象車の車台番号の範囲
及び製作期間対象車の台数 備考 マツダ LDA-KE2AW CX-5 KE2AW-100017~KE2AW-217477
平成24年2月17日~平成28年11月16日51,830 (1)20,781台
(2)49,776台
(3)51,830台
(4)45,165台
(5)51,830台LDA-KE2FW KE2FW-100009~KE2FW-221328
平成24年2月13日~平成28年11月16日64,876 (1)25,304台
(2)62,257台
(3)64,876台
(4)57,081台
(5)64,876台LDA-BM2FP アクセラ BM2FP-100002~BM2FP-200520
平成27年12月1日~平成29年2月1日947 (2)431台
(3)947台
(4)61台
(5)947台LDA-BM2FS BM2FS-100006~BM2FS-201449
平成25年12月19日~平成29年2月1日10,256 (2)8,807台
(3)10,256台
(4)8,478台
(5)10,256台LDA-BM2AP BM2AP-100004~BM2AP-100158
平成28年8月2日~平成29年1月30日155 (3)155台
(5)155台LDA-BM2AS BM2AS-100007~BM2AS-100685
平成28年8月2日~平成29年2月1日679 (3)679台
(5)679台LDA-GJ2FP アテンザ GJ2FP-100014~GJ2FP-301324
平成24年10月22日~平成29年2月2日17,671 (1)7,136台
(2)16,277台
(3)17,671台
(4)15,433台
(5)17,671台LDA-GJ2FW GJ2FW-100012~GJ2FW-301748
平成24年10月17日~平成29年2月2日20,363 (1)7,396台
(2)18,541台
(3)20,363台
(4)17,561台
(5)20,363台LDA-GJ2AP GJ2AP-100010~GJ2AP-300545
平成26年11月3日~平成29年2月1日1,983 (2)1,426台
(3)1,983台
(4)1,078台
(5)1,983台LDA-GJ2AW GJ2AW-100007~GJ2AW-300924
平成26年11月3日~平成29年2月2日3,335 (2)2,385台
(3)3,335台
(4)1,845台
(5)3,335台
<ご注意> (1) 対象車の含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれていますので、くわしくは最寄りの販売店にお問い合わせ下さい。 (2) 対象車の製作期間はご購入の時期とは異なります。
アテンザとアクセラは、直近の生産モデルまで含まれるようです。
掲示板等では、マツダのディーゼルへの信頼性に疑問との声も出ており、

マツダにとっては、今後の対応が重要になりそうです。
日本だけでなく、北米での販売減も含めて、戦略の転換を強いられそうな雰囲気のマツダですが、

日本メーカーには未開の地であったディーゼルによって、そのイメージを一新したマツダ。
今回のようなごたごたが続くと、昔のマツダのイメージに…なんてことはあってはいけません。
販売台数の減少とともに、その勢いまで...とならないように、
きちんと対応してほしいですね。
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今回のリコールで、なんだか、ディーゼル戦略が一旦踊り場に来ているような気もしますから、
早く、新たな夢を打ち出せると良いですし、こちらにも期待したいです。

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マツダが公開している、リコール箇所の画像も一応。


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