三菱は『日産傘下入り』最終調整...トヨタやVWに迫る販売規模に!三菱ほぼ全車種「燃費不正」で
- 2016-05/12 (Thu)
- 三菱
まず、5月11日付けの三菱自動車のニュースリリース
sponsored link当社製車両の燃費試験における不正行為に係わる国土交通省への報告について
当社製車両の燃費試験における不正行為に関し、4月20日に国土交通省より受けた調査指示つき本日、報告書を追加提出いたしましたので、概略につき下記の通りご報告いたします。本件に関し、お客様はじめ多数の皆様にご迷惑・ご心配をお掛けしておりますこと、改めて深くお詫び申し上げます。記1.当社製軽自動車4車種の調査について(1)燃費を良く見せるための走行抵抗の不正な操作は、14型『eKワゴン』『デイズ』(2013年2月申請)の燃費訴求車の開発において始まった。他の類別(標準車、ターボ付車、4WD車)や『eKスペース』『デイズルークス』、各年式変更車では、走行抵抗は同燃費訴求車のデータから机上計算された。(2)同燃費訴求車の開発において、燃費目標は26.4km/lから29.2km/lまで計5回引き上げられた。新型競合車の燃費を強く意識したもので、現実的には達成が困難でありながら、根拠に乏しい安易な見通しに基づく開発が進められた。(3)担当者らは、燃費が「商品性の一番の訴求ポイント」と認識し、開発関連部門の管理職・役員からの燃費向上の要請を必達目標として感じていた。(4)開発関連部門の管理職(複数)は、業務委託先とのコミュニケーションを十分に行っていなかった上、高い燃費目標の困難さを理解していたにも係わらず、実務状況の確認をしなかった。(5)再発防止策については、各問題点をふまえ、抜本的な改革を検討している。2.今後の対応について(1)その他の現在販売している9車種及び、既に販売を終了した車種については、ヒアリングの結果、正しく走行抵抗を算出していなかったり、『RVR』などについて机上計算により算出したりしたものがあることが疑われるため、測定データによる裏づけや経緯などを調査中で、別途ご報告する。(2)「高速惰行法」使用の理由・経緯を含む本件の徹底的な調査のため、外部有識者のみによる特別調査委員会を4月25日に設置した。同委の報告と提言を受け次第、弊社としての適切な対応を立案し、別途ご報告する。
ということで、予想通り、
軽自動車以外の車種についても、燃費不正が行われていたことが確定のようで。。。
以下、昨日の記者会見の映像もご覧いただけますが、益子会長も登場し、
本編は5分程度で、その後の質疑応答もご覧いただけます。
三菱自動車「燃費不正問題」5/11再再会見【開始から終了まで】

ちなみに、軽以外の車種ついての報告はまだ不十分だということで、
18日に、再々度、国交省への報告があるようです。
この会見に前後して、各社色々な記事が出ていますが、朝日新聞デジタルでは、
sponsored link三菱自動車、ほぼ全車種で燃費データの違法測定
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違法測定、ほぼ全車種 三菱自の燃費データ
三菱自動車の燃費偽装問題に絡み、同社が1991年以降に国内で発売したほぼ全ての車種で、違法な燃費データ測定をしていたことがわかった。販売が終了した車種を含めて数十車種にのぼり、軽自動車だけでなく普通車や大型四輪駆動車にも広がる見通しだ。
三菱自関係者によると、法定通りの測定をしたと判明したのは「デリカD:5」「アウトランダーPHEV」「ミラージュ」の3車種だけだった。違法な方法が取られた車種には、人気車種「パジェロ」のほか「ランサー」「コルト」「ギャラン」「RVR」などが含まれる。
三菱自のホームページによると、91年以降にフルモデルチェンジも合わせて新たに発売された車種は50ほどある。そのうち、他社から車体の提供を受けていない大半の車種で違法な測定がされていたことになる。
ということで、ほぼ全車種での燃費不正があったという報道が増えてきています。
不正車種の範囲については、三菱側は今回の記者会見では確定できないということで、
18日の記者会見で明確な車種がでてくるはずです。
そして、今後については、衝撃の情報も。以下、NHKのニュース。
sponsored link三菱自動車 日産が巨額出資 事実上傘下に
日産自動車は、軽自動車などの分野で協力関係にある三菱自動車工業に対し、2000億円を超える規模の巨額の出資を行って、事実上、傘下に収める方向で最終的な調整に入りました。日産とルノー、そして三菱自動車を合わせると、世界全体の販売台数はトヨタ自動車やフォルクスワーゲンに迫る規模となり、三菱自動車の燃費の不正などの問題は、業界再編に発展する見通しになりました。
関係者によりますと、日産は、三菱自動車が行う第三者割当増資を引き受ける形で株式の34%を取得する方向で最終的な調整に入ったということです。出資額は2千数百億円に上る見込みで、日産は現在、合わせて株式の3分の1を出資している三菱グループの主要3社を抜いて筆頭株主となり、三菱自動車を事実上、傘下に収めることになります。
両社は12日、それぞれ取締役会を開き、資本提携について決議することにしているということです。
日産と三菱自動車は軽自動車の商品開発を担う会社を5年前に共同で設立し、日産ブランドの軽自動車を三菱自動車の工場で生産していて、軽自動車などの分野では協力関係にありましたが、会社本体どうしの資本関係はありませんでした。
三菱自動車は燃費の不正を行っていた主力の軽自動車の生産と販売を停止して国内販売が大幅に落ち込んでいるなか、日産の傘下に事実上、入ることで研究開発力を強化したいねらいがあるものとみられます。
一方、日産としては三菱自動車がタイなどに生産拠点を置いて主力市場としている東南アジアの販売力を高めたいねらいがあるものとみられます。
日産とルノー、そして三菱自動車を合わせると、去年の世界全体の販売台数は950万台を超え、世界一だったトヨタの1015万台、フォルクスワーゲンの993万台などに迫る規模になり、燃費の不正などの問題は業界再編に発展する見通しとなりました。
事実上の日産傘下にということで、三菱ブランドは残る方向でしょうか。
日産も、なかなか難しい決断を迫られるわけですが、グローバルで考えるとお得な判断?
今後の成り行きを見守りましょう。
日産にとっては、三菱のロードマップは魅力的なんでしょうかね?

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