フォード「日本撤退」は寝耳に水?新モデル発表会も急遽中止&保証サポートも継続先決まらず...
- 2016-02/08 (Mon)
- フォード
日本側にとっては、急展開だったようで、新車発表の予定があったり、アフターサービスの受け入れ先が決まっていなかったり・・・

フォードのプレスリリースから
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お客様へ2016年1月
平素より弊社商品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。弊社はこの度、今年下半期に日本におけるすべての事業から撤退するという経営上の意思決定をいたしました。今回の決定により、今年末までにフォードおよびリンカーンの正規輸入販売を中止いたします。
当面の間フォードおよびリンカーンの販売会社が販売、部品交換、アフターサービス、保証の窓口となります。また、撤退後もアフターサービスや保証の提供を継続することをお約束いたします。
お客様にはフォードおよびリンカーンブランドをご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。詳細につきましては、今後撤退までの期間中、フォード・ジャパン・リミテッドのホーム・ページその他で随時最新情報をお知らせしてまいります。フォード・ジャパン・リミテッド
代表取締役社長
森田 俊生
本件に関するお問い合わせは、下記フォードおよびリンカーンのお客様相談室までお願いいたします。
0120-125-175(フリーダイヤル)
受付時間:月~金曜日 9:00~17:00(土・日・祝祭日を除く。また夏季、年末年始は連休を頂く場合がございます。)
ということで、既にみなさんご存知だと思いますが、
フォードのHP上でも、正式に、日本市場からの撤退がアナウンスされています。
リリース上では、撤退後もアフターサービスや保証の提供を継続…とあるのですが、そもそも窓口がなくなるわけで・・・
現在も、ちょうど、「フィエスタ」の5年保証キャンペーンとかやってるんですが、うーん、正直ちょっと不安ですよね。

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北米メーカーは、日本市場での低迷の原因を、日本の閉鎖的な市場のせいにする傾向がありますが、
欧州メーカーの売上が継続的に上昇していることを考えると、やはり企業の努力不足というか、やる気の問題のような気が。
特に、フォードは、欧州市場を中心に、いわゆるアメ車ではなく、小排気量のエコなエンジン・車種を販売しており、

フォード「新型フィエスタ」を国内発売開始!世界最優秀エンジン【1.0L EcoBoost】搭載!
決して日本で売れない車種だと思うのですが、
いかんせん、全く知られたおらず、ブランドが更新されていないのが現実。
どうしても、昔ながらのアメ車のイメージのままで、購入対象にならない・・・というのが現実です。

フォード「新型クーガ」が【9/7】発売!欧州車のような【洗練デザイン】&【最新機能】!
日本にもどんどん新モデルを導入して...という動きが見られ始めたところだっただけに、

フォード「新型エクスプローラー」など【新型4モデル】を年内に日本導入へ=【エコブースト】を拡充!
ちょっと遅かったかなと。
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日本撤退後のフォードの対応については、以下続報が出ています。
レスポンスの記事から
sponsored linkフォード日本撤退…ユーザー対応、アフターなど撤退後の道筋は未だ見えず
フォードが日本市場から撤退することになった。フォードジャパンの社員がその情報を知らされたのは1月25日午前中。そのニュースが明るみに出たのも同じ日のことである。
関係者の話によれば、ニュースが駆け巡ったタイミングとフォードジャパン社員にフォード本社からメールが届いたのはほぼ同じ時間。まさには寝耳に水の話だったという。実はその前の週、即ち1月の第4週、筆者はフォードジャパンから招待を受けて、オーストラリアで右ハンドル仕様の『マスタング』の試乗をしていた。この右ハンドル仕様のマスタングは年央、即ち2016年夏ごろまでに日本導入が予定されていたモデルだが、残念ながら導入されなくなった。他にも、2月8日から新しいツインターボV6エンジンを搭載した『エクスプローラー・タイタニウム』のメディア試乗会が予定されていたが、それも中止となった。
ステートメントによれば、日本における事業は今後収益性確保に向けて合理的な道筋が立たず、投資に対して十分なリターンが見込めないというのが撤退の理由である。これだけ大規模な日本市場からの撤退で思い出されるのは、かつてGMアジア・パシフィックジャパン(現 GMジャパン)がオペル事業から撤退した時のこと。当時を知る人から話を聞くと、GMがオペル事業から撤退した時はまずは販売店のケアから入ったそうだ。しかし今回はそうした事前連絡はなく、フォード販売店協会会長が、Facebook上に、事実と違うのではないかというコメントを出したほどであった。
フォードによれば、フォード車を所有するユーザーには弊社より連絡し、撤退後も引き続きアフターサービスや部品交換、さらに保証サポートを提供するとある。しかし、それを一体誰がやるのか。実はまだ決まっていない。そもそもフォードジャパンが無くなってしまうのだから、今年いっぱい、即ちあと11か月のうちにその道筋を付けようということだが、いずれにせよどこかが手を上げて新たな保守に関する契約をフォード本社と結ぶ必要があるのだ。では、そのサービスはいつまで続くのか。オペルの場合でいえば、GMジャパンやかつて販売をおこなっていたヤナセが引き続きアフターサービスを継続している。
一方新車に関していえば、フォード関係者に聞いたところによると、今後どこかの資金力のあるディーラーが手を上げて、フォード車販売の代理店契約をフォードと結びたくても、その可能性はゼロだそうである。つまり、現在考えうる新車のフォードを手に入れる手立ては、並行輸入に頼ることしかないということになった。
フォードジャパンは昨年、微増ながら対前年比プラスで推移した。そして今年は、エクスプローラー・タイタニウムの導入、右ハンドル仕様マスタングの2車種追加。その中には待望のV8エンジン搭載車も含まれているなど、明るい材料がたくさん含まれていた矢先だった。
ということで、グローバル戦略の中で、投資効率の悪い日本市場は切り捨てる。というわかりやすい判断なわけですが、
当然ながら、そこには、日本でのフォード社員や、販売店の都合は関係ないわけで、厳しい世界ですね。
また、HP上で約束された、アフターサービスや保証についても、提供者が決まっていないとのこと。
今後の新モデルの発表も準備が進んでいたとのことなので、
フォードジャパンにとっては、まさに寝耳に水の展開だったようですね。
そもそも、北米でのピックアップトラック市場が稼ぎ頭の企業ですから、
フォード「新型F-150 Raptor 2017」デザイン画像集

今後の技術開発・車種展開を考えても、日本でのビジネスは難しいという判断なのでしょう。
まあ、ここまでよく頑張ったという評価が正しいのかもしれません。
sponsored link 逆に、今なら買える?フォードの各モデルについての情報は以下から。
リンカーン「新型ナビゲーター2015」日本発売:デザイン画像集

リンカーン「新型MKX 2016」日本発表:デザイン画像集

sponsored link フォード「新型エクスプローラー2016」デザイン画像集

フォード「新型フォーカス2015」日本発表:デザイン画像集

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