トヨタ「カローラ&レビン」のハイブリッドはガソリン車より安い=中国でHV拡大に本気の価格設定!
- 2016-01/30 (Sat)
- トヨタ
今回は、インドではなく中国でのトヨタの戦略についての記事で、中国ではなんと、ガソリンモデルよりもハイブリッドが安い?

日経Automotiveの記事から
sponsored linkハイブリッド、ガソリン車より安く トヨタの中国戦略
価格はガソリンエンジン車と実質的に同等――。トヨタ自動車が中国でハイブリッド車(HV)の普及に、本気で乗り出した。価格がガソリン車より安い「カローラ」などのHVを投入したのだ。2020年に中国市場でのHVの販売比率を3割まで高めることを目指している。
トヨタ自動車は2015年10月末、中国でカローラと派生車「レビン」のハイブリッド車(HV)を発売した(図1)。HVの基幹部品を現地生産し、大幅に低コスト化したのが特徴だ。
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同基幹部品の海外生産は同社初である。価格はガソリンエンジン車と同等に設定した(図2)。 現地化した基幹部品は三つ。「ニッケル水素電池」、インバーターやDC/DC(直流)コンバーター機能を持つ「パワー・コントロール・ユニット(PCU)」、駆動用モーターや発電機・動力分割機構で構成する「トランスアクスル」である。
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生産は、ニッケル水素電池が江蘇省常熟市の電池製造会社である新中源トヨタエナジーシステム。同社にはトヨタやプライムアースEVエナジーなどが出資する。PCUは、デンソーの中国拠点。トランスアクスルは、常熟市のトヨタ自動車(常熟)部品(TMCAP)が受け持つ。
基幹部品の中でも、ニッケル水素電池とPCUの二つは、日本で2015年12月に発売した新型「プリウス」向けのものを先行して採用した。一方のトランスアクスルは日本の先代プリウスと同じだ。![]()
■2020年にはHV比率を3割へ
基幹部品の現地化のために、多くの構成部品を現地で調達した。常熟市にあるトヨタ自動車研究開発センター(TMEC)副総経理の松本真一氏は「品質を保ちつつ、低コストで調達できた」と述べる。システムの制御などは現地で開発した。
価格設定もアグレッシブだ。カローラHVが13万9800元(1元=19円換算で約265万円)で、エンジン車の15万800元(約286万円)より安い。レビンHVも、13万9800元(約265万円)でエンジン車の14万800元(約267万円)より安い。
装備の違いを考慮すると、同等の価格にあえてしたようだ。月間販売目標はそれぞれ3000台である。2011年に中国で発売したプリウスの22万9800元(約436万円)と比べても大幅に下げた。
中国で販売するトヨタのHVは、「レクサス」ブランドを除くとプリウスとカムリハイブリッドの2車種だった。カローラ/レビンなどHVの車種を増やすことで、販売台数に占めるHV車の比率を現在の数%から2020年には3割に高める計画だ。
中国でのカローラのハイブリッドモデルと、レビンHVが発表されたのは、14年の北京モーターショーで、
トヨタが、ハイブリッドモデルを、中国で現地生産するという、大きな転換点としてお伝えしました。

トヨタ「新型レビン」復活発表!15年には「カローラ」とともに【中国産ハイブリッド】搭載!
そして、昨年からこの中国産ハイブリッドモデルが発売を開始したわけですが、
記事中にあるように、この価格設定は、トヨタの中国攻略の本気度を感じられるものですね。
日本での価格設定を考えると、ガソリンモデルよりも安いハイブリッドモデルの設定は、驚きでしかありません。
記事中には詳しく書かれていないので、装備面等でハイブリッドモデルのエントリー価格を下げている可能性はありますが、
戦略的なガソリン>ハイブリッドの価格設定は、やはり衝撃的。
ちなみに、レビンは、中国だけの専用モデルになるんですが、なかなかイイんですよね。
トヨタ「新型レビン・ハイブリッド2015」デザイン画像集

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日本で発売している車種では、欧州生産の「アベンシス」のフロントマスクが一番近いでしょうかね。
トヨタ「新型アベンシス 2015」日本発売;デザイン画像集

さらに、先ほどの図にもありましたが、プリウスと比較した時に、

大幅に安い価格設定というのも、現地生産の成果と、トヨタの本気のハイブリッド効果でしょう。
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ちなみに、中国版カローラのデザインは、こんな感じで、レビンよりマイルド。
トヨタ「新型カローラ・ハイブリッド 中国モデル」発表;デザイン画像集

各国のカローラと比べると、、、日本モデルは以下。
トヨタ「新型カローラフィールダー」:デザイン画像ギャラリー
※画像クリックでギャラリーへ

トヨタ「新型カローラアクシオ」:デザイン画像ギャラリー
※画像クリックでギャラリーへ

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他に、米国モデルのカローラ。こちらは若者向けの車種になるので、全然違う!

トヨタ「新型カローラ」デザイン発表!「え?これがカローラ?驚きのデザイン一新!」
最後に、欧州カローラ。

トヨタ「新型カローラ」デザイン公開②「オーリス」の【グローバルフロントグリル】採用?
中国産カローラは、日本モデルと欧州モデルの中間くらい?
さて、新興国開拓に向けてスズキと提携交渉と伝えられたトヨタですが、

【衝撃】トヨタが『スズキと提携交渉』&『ダイハツ完全子会社』へ?インド攻略⇔環境技術で協力?
中国でのハイブリッド拡大戦略はうまくいくのでしょうか?定期的に見ていきたいと思います。
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