VW「10月国内販売」が半減…『排ガス不正問題』国内影響なしも…ガソリン車に拡大で先行きが…
- 2015-11/09 (Mon)
- VW
まず、レスポンスの記事から10月の輸入車販売台数について
グローバルでも販売台数が落ち込んでいるフォルクスワーゲンですが、やはり国内での影響も相当ですね。輸入車ブランド別販売、排ガス不正影響でVWが48%減…10月
日本自動車輸入組合が発表した10月のブランド別輸入車新規登録台数によると、フォルクスワーゲン(VW)の販売台数が前年同月比48.0%減の2403台とほぼ半減した。
VWでは、ディーゼル車を国内に正規輸入していないものの、ディーゼル車で不正を行っていた問題でイメージが急落、顧客離れを招いている。VWグループのアウディも同29.4%減の1403台と低迷している。
シェアトップはメルセデス・ベンツで同4.0%減の4109台、2位がBMWで同10.0%増の3190台、VWはシェアが11.4%で3位に転落した。
4位はBMW MINI、5位がアウディ、6位がトヨタ、7位が日産、8位がボルボ、9位がジープ、10位がフィアットだった。
2015年1~10月の暦年の販売台数は、メルセデス・ベンツが前年同期比11.7%増の5万3775台、VWが同14.7%減の4万6596台と6000台以上差が開いており、VWが15年続いた輸入車シェアトップの座を明け渡すのはほぼ確実。
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前年比で半減ですから、VWジャパンにとっても大打撃・・・年間の販売台数No.1が・・・などと言っている場合ではなく・・・
VW問題は当初発表されていた「米国でのディーゼル問題」が、「全世界でのディーゼル」問題に拡大し、

VW「ディーゼル不正問題」は【世界で1100万台】規模に...日本投入も影響必至?アウディ等にも・・・
それにとどまらず、アウディやポルシェでも不正ソフトが!という他ブランドへの拡大も確定的。
VW「ディーゼル排ガス不正問題」は、アウディやポルシェにも拡大【ニュース動画】

さらには、CO2不正問題も出てきており、ガソリン車でも不正が・・・という、もうどうしようもない状況ですから・・・
VW不正問題は「CO2排出量」でも・・・『ガソリン車』に不正拡大【ニュース動画】

ただ、唯一に救いは、日本ではまだディーゼルが発売されていなかったという点と、
ガソリン車でも不正車両は国内には入ってきていない!という点。ここに関しては、VWやアウディが明確に否定しています。
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以下、MONOistのわかりやすい記事。
と、公式に否定していますので、現状出てきている問題に関しては、国内では大丈夫!ということのようです。VWとアウディの排気量1.4lガソリンエンジン車、国内仕様に不正なし
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、国内に正規輸入しているガソリンエンジン車にCO2排出量の不正がないことを確認したと発表した。アウディ ジャパンも同様の発表を行っている。
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは2015年11月6日、国内に正規輸入しているガソリンエンジン車にCO2排出量の不正がないことを確認したと発表した。フォルクスワーゲンのドイツ本社が同年11月3日、「排ガス問題解明作業の過程で、フォルクスワーゲンの内部調査でCO2排出量の不正を確認」という発表を行ったことを受け、確認作業を進めていた。
フォルクスワーゲンによれば、CO2排出量の不正を行っていた車両は、グループ合計で80万台に上り、制裁金などによる経済的リスクは20億ユーロに達するという。
今回の排気ガス不正問題の発端となったのは、ディーゼルエンジン車におけるNOx(窒素酸化物)排出量の不正だった。調査を進める中で、CO2排出量についても不正が確認されたことになる。そして、CO2排出量の不正を行っていた車両の中にはガソリンエンジン車も入っており、問題はディーゼルエンジン車だけにとどまらない状況だ。
今回、CO2排出量の不正を行っていた車両には、アクティブシリンダーマネジメント(ACT気筒休止付機構)付きの排気量1.4l(リットル)「TSIエンジン」を搭載するものが含まれている。
国内販売さているACT付き排気量1.4lエンジン搭載車両としては、「Polo BlueGT」「Golf TSI Highline」「Passat TSI Trendline」、「Passat TSI Comfortline」、「Passat TSI Highline」、「Passat TSI R-Line」、「Passat Variant TSI Trendline」、「Passat Variant TSI Comfortline」、「Passat Variant TSI Highline」、「Passat Variant TSI R-Line」の3車種10グレードがある。
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、これらACT付き排気量1.4lエンジン搭載車両の国内仕様車に関する排気ガス不正の有無について、フォルクスワーゲン本社に調査を依頼した。その結果、国内仕様車には排気ガス不正がないことを確認できたとしている。
なお同じフォルクスワーゲングループに属するアウディブランドにも、ACT付き排気量1.4lエンジン搭載車が存在する。このため、日本法人のアウディジャパンも同様の調査を行い、2015年11月6日付で「国内に正規輸入されているアウディ車については対象外であると確認された」(同社)という声明を発表している。
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ただ、問題なのは、フォルクスワーゲンも、アウディも、今年の目玉が日本市場で拡大するディーゼルモデルの投入だったこと。

VW「新型パサート」:『クリーンディーゼル』は16年早々発表!『SUVワゴン=オールトラック』も追加へ!

今回の問題で、大々的に発表する予定だった東京モーターショーでの発表もなくなりましたし・・・

VWは『ディーゼル搭載車』出展を中止…東京モーターショーはスポーツメインで「e-up!」も発売延期?
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東京モーターショーでは、ドイツから来日したCEOが、空気を読まずに?
日本でのディーゼル戦略は変えない!なんて発言をしたのですが、

【困惑】VWのCEOが『16年内のディーゼル日本発売』明言・・・一旦延期もディーゼル計画は堅持・・・
不正問題の収束が見えない、
また、日本では不正車両がないにもかかわらず、この落ち込み=ブランドへの不信感が拡大するこの状況のなかで、
時期尚早な発言だったと思うんですよね・・・
ライバルであるベンツやBMWがディーゼル戦略を加速する中ですから、もちろん焦るのはわかるのですが、、、

メルセデス・ベンツ『ディーゼル戦略』が加速!「GLE」はディーゼル主力&ディーゼルHVは16年も!
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来年早々には、プジョー・シトロエンのフレンチディーゼルも上陸予定で、かなり自信がある様子。

【吉報】プジョー・シトロエン『日本』本気宣言=『ディーゼル』×『新モデル』続々投入;新社長が明言!
ディーゼルエンジン自体の勢いはどうも落ちないような気がする中で、VWは厳しい対応を迫られますね・・・
日本輸入車に不正がなかったのはいいことなのですが、今後の戦略が全く見えない事のほうが不安ですよね・・・
※フォルクスワーゲンの最新記事一覧は、こちらから
※各社ディーゼル搭載モデルの最新記事一覧は、こちらから
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ドイツでの新車販売を見ると、VWは前年比ほぼ横ばいにとどまり、アウディは増加した。
シュコダとセアトは減少したが大手で一番販売数を減らしたのはトヨタで20%も低下した。
伸びたのはフォードとGMオペルでフォードは10%の伸びを見せた。
ドイツではこのような不正は日常茶飯事でVWの信用は低下していない模様。
メーカーにこだわりのないシュコダやセアトのユーザーはアメリカメーカーに流れた様子。
2015-11/09 15:37 (Mon)
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