マツダ『新エンジン開発』で【燃費50km/L】達成へ!【HCCIエンジン】✕【マイルドHV】で2020年目標に!【15年9月29日】
- 2016-03/13 (Sun)
- マツダ
中期戦略では、非常に野心的な目標を立てているようです。お家芸の基礎エンジンの進化で燃費50km/L達成へ?

マツダのお膝元「中国新聞」の記事から ※金井会長の写真は、共同通信
マツダは、昨年度の決算発表の場で、2020年まで中期戦略を発表しており、マツダ、燃費50キロ目指す 新エンジン開発へ
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マツダが燃料1リットル当たりの燃費で現在最も良い37キロを大幅に上回る45~50キロのエンジン開発に着手する方針を固めたことが24日、分かった。得意の低燃費技術を発展させ、二酸化炭素(CO2)の総排出量も電気自動車(EV)並みに減らす。2020年以降に完成にこぎ着ける目標だ。
ガソリンやディーゼル車に搭載する従来型エンジンの性能を上げることで、EVや水素を燃料とする燃料電池車(FCV)が本命とされる次世代エコカーの座を狙う。金井誠太会長が共同通信のインタビューで明らかにした。 金井会長はエンジンをモーターで補助する簡易な「ハイブリッドシステム」を採用する可能性にも言及した。
マツダは国内で環境性能の高い「クリーンディーゼル車」の市場を切り開いてきた実績がある。導入を急ぐ欧州勢ではドイツのフォルクスワーゲン(VW)が規制を満たす際の不正問題で大きくつまづいており、マツダの動向が注目される。マツダはガソリンとディーゼルの高効率なエンジンでハイブリッド車(HV)の燃費性能に迫る低燃費技術「スカイアクティブ」を実用化し、小型車「デミオ」で軽油1リットル当たり30キロ台を達成している。経営資源を集中させて燃料と空気の混ぜ方や圧縮比などをさらに工夫し、新エンジンの開発を目指す。
マツダはCO2排出量全体で見ると、日本や米国、ドイツの発電事情を前提にした場合、燃費を45キロ以上に高めれば走行距離1キロ当たりのCO2 排出量をEV並みに低減できると試算した。新エンジンが完成すれば、環境性能の面で優位に立てる可能性がある。
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その際に、スカイアクティブの次世代化についての資料も公表しています。
それが以下なのですが、「SKYACTIV;GEN2」と名付けられたステージが20年度から本格化し、

販売台数と売上の大幅な増加を狙うというステージへ。
そこまでは、新しい技術が出るというよりは、細かな改良や構造改革で積み上げていく。というイメージでしょうか。
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また、この次世代スカイアクティブについては、以下の様な解説も。

08年比で燃費50%改善を目標に掲げており、究極の燃費技術と電動化技術を組み合わせ。と記述されていますね。
50%というのは、グローバルでの平均燃費なので、底上げのイメージが強い設定でしょうか。
今回の記事で出てきた、45km/L~50km/Lという数字は、現状の30km/Lレベルから考えると、
50%以上の改善が必要ですから、相当困難な数字だと言えると思います。
ということで、前回の記事では、「電動化技術の組み合わせ」という部分がかなり重要で、
「ディーゼルハイブリッド」もという内容を書きました。

【超吉報】マツダが『ディーゼルハイブリッド』を【16年】投入!燃費【40km/L】!【CX-5】から?
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今回の記事も、非常に微妙な言い回しをしているのですが、基本はエンジン周りの技術革新で、
簡易ハイブリッド技術を含めた数字。本格ハイブリッドは考えない。という意味に読み取れます。
ちなみに、マツダは、次世代のスカイアクティブについて、以下のような資料も公開しており、

エンジン周りの全ての技術課題を克服していくことが、究極のエンジンと考えています。
まあ、真ん中は、あくまでも理想状態なので、20年に目指すのは、2ndステップのイメージ?
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上記資料にも少し出ていますが、マツダは内燃機関の夢である「HCCIエンジン」の開発に本気で取り組んでおり、
今後のエンジン革新には、「HCCIエンジン」が不可欠だと言われています。

簡単に言うと、最も効率的に燃焼を起こさせる仕組みを作るというところでしょうか。
以下は、日産のホームページでのHCCIエンジンの説明なのですが、

マツダの図と同じように、ガソリンもディーゼルも行くつく先は同じで、HCCIであると。
ただし、実現領域が狭く、実用化に向けては課題が非常に多く、現状では理想論に近い状況のようです。
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基本的なエンジン技術は、このHCCIに加えて、細かな課題を全て解決していく状態。
また、簡易ハイブリッドに関しては、スズキのS-エネチャージに近いイメージなんでしょうかね。

スズキ初のハイブリッド「新型ソリオHV」を発売!でも【S-エネチャージ】と同じ?【本格HV】は年内!
電気だけの走行はせずに、アシストだけすると。
さて、現時点では、ちょっと無茶に思えてしまう、燃費50km/Lの達成。
しかも、ハイブリッドではなく、内燃機関の効率性アップによる燃費50km/L。
世界をリードしてきたフォルクスワーゲンの技術力が虚像だった可能性が強まっているいま、

VW「ディーゼル不正問題」で【日本市場での発売】も延期濃厚?傘下ブランドへも不正拡大中で・・・
マツダの技術力、日本の技術力に期待したいですね。
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