トヨタは【ディーゼル開発】も本気!将来的には【ディーゼルハイブリッド】も?
- 2013-01/26 (Sat)
- トヨタ
昨年プリウスが発売から15周年を迎えたことを記念して行われた、
ハイブリッド開発者とユーザーさんのミーティング。
ここで、ユーザーさんからトヨタの開発者に直接質問ができる機会があったようです。
本日は、その中から興味深い質問/回答をご紹介します。
注目したのは、トヨタがあまり積極的ではない、「ディーゼル」にどのような態度を示しているか。
基本的には、ハイブリッドの偏重推進の」ようですが、
近い将来、トヨタからディーゼルハイブリッドが出るかも?
詳しくは、以下から。
記事を2本紹介しますが、どちらもレスポンスから
何度もご紹介していますが、欧州勢のディーゼルVSトヨタのハイブリッドの構造。【THS開発者への15の質問】なぜ欧米メーカーは近年になってハイブリッドカーを出すようになったのか?
トヨタ自動車のハイブリッド車『プリウス』が12月10日で発売から15周年を迎えた。同日開催された「永遠の記憶に残るトヨタハイブリッド 15周年ミーティング」では、「トヨタハイブリッド開発者への15の質問」と題した質疑応答が行われた。
参加者による15の質問に回答したのは、トヨタ自動車製品企画本部小木曽聡常務理事、同豊島浩二チーフエンジニア、同岡部慎主査、同田中義和主査ら4名の開発陣。
◆欧米メーカーの環境対応への切り札は"クリーンディーゼル"
河合勝己さん:三重県津市から来ました河合と申します。私は初代アルファードハイブリッドに乗っており、大変気に入っています。質問は、欧米メーカーの多くは、なぜ近年になってハイブリッドカーを出すようになったのでしょうか。先ほど環境の話が出ましたが、欧米も環境意識は高いはずです。にもかかわらず、ハイブリッドの分野で遅れてしまった。そのあたりについてのお考えをお聞かせ下さい。
小木曽:欧米のメーカーは、環境対応への切り札として、クリーンディーゼルの開発に注力しました。それはディーゼルが得意だから、ディーゼルの市場が大きいからといった理由もあると思いますが、ハイブリッドの開発には、電気モーターはもちろん、それを制御するインバーターやトランジスタなど、いわゆるパワーエレキが重要になってくるという点も忘れてはなりません。
パワーエレキの分野は、以前から日本のメーカーが得意とするところで、性能だけでなくコスト競争力もあります。もし欧米メーカーが、そういったものを開発しようとしたら非常にコストがかかる、だったらディーゼルの方で環境対応しよう、となったのだと思います。
◆急激に変わりつつある世界の風潮
初代プリウスが出てからの5年ぐらいは「ハイブリッドは実用的ではない。環境対応車の本命はディーゼルだ」というのが世界の風潮でしたが、ここ5年でその考えが急激に変わりつつあることを欧米に行く度に実感します。技術革新によってモーターなどのコストが下がり、これからはもっとハイブリッド車の競争が激しくなるでしょう。僕たちは先行するアドバンテージをうまく活かして、よりいいクルマをつくり続けていきたいと思います。
質問では、欧州勢もハイブリッドをという話題が振られたのですが、
回答にあったように、現状でもコスト面では圧倒的にトヨタに分があります。
VWのアプローチは少し違うようですが、欧州勢のハイブリッドは基本的にプレミアムラインのもの。普及車に乗せる小型のハイブリッドは圧倒的にトヨタが有利です。
一方で、他社もトヨタに対抗できるハイブリッド開発は進めており、欧州勢ではありませんが、
ホンダの新型ハイブリッドが実質的に初めて対抗できるものではないでしょうか。
あと、最近燃費数値が問題視されているヒュンダイとフォードくらい?逆に、トヨタもハイブリッドだけでなく、ディーゼル開発も進めて欲しいですけどね。
ディーゼルはBMWとの提携で乗り切って、あくまでもハイブリッドと心中する。
しかも、提携先を広げ、技術を標準化することで、ハイブリッド市場をさらに拡大する戦略
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ホンダが「フィットSUV」でガソリン/ハイブリッド/ディーゼルの3タイプを揃えると発表しましたが、本来なら、ラインアップの幅で勝負すべきはトヨタだったはず。
国内では、マツダのディーゼル人気に続いて、三菱のディーゼル、日産も、ホンダも続く、
さらには、BMWでもディーゼルが人気。トヨタも追随せざるを得ない空気ができそうですが・・・
当然、ユーザーさんから以下の様な質問もあるわけです。
トヨタのハイブリッド戦略は、量産化/車種展開を含めた価格戦略で勝つこと。【THS開発者へ15の質問】ディーゼルハイブリッドがトヨタから出る可能性
井戸貞夫さん:兵庫県の尼崎からきました井戸です。乗馬が趣味なので、月に1、2回、長野県佐久市にある牧場まで、尼崎からドライブしています。ドライブが楽しくて、燃費のいいクルマということで、アクアを購入しました。満足していますが、クリーンディーゼルにも興味がありまして、BMW『320d』やマツダ『CX5』が気になるところです。
トヨタ自動車のハイブリッド車『プリウス』が12月10日で発売から15周年を迎えた。同日開催された「永遠の記憶に残るトヨタハイブリッド 15周年ミーティング」では、「トヨタハイブリッド開発者への15の質問」と題した質疑応答が行われた。
参加者による15の質問に回答したのは、トヨタ自動車製品企画本部小木曽聡常務理事、同豊島浩二チーフエンジニア、同岡部慎主査、同田中義和主査ら4名の開発陣。
◆ディーゼルハイブリッドの開発予定は?トヨタにはディーゼルのハイブリッドあるいプラグインハイブリッドの開発予定はあるのでしょうか。
◆開発は進めているが…問題はコスト
小木曽:クリーンディーゼルの開発はトヨタも一生懸命やっています。ディーゼルを使ったハイブリッドは、技術的には可能ですが、大きな問題があって、それをなかなか超えられないのが現状です。問題というのはコストです。高級車の特別モデルとして搭載するとか、アドバルーン的なかたちであれば市販化は多分可能だと思うのですが、それはあまり環境のためとか、お客様のためになるとは思えません。僕たちは、価格も含めて皆さんに喜んで頂けるクルマづくりを目指しています。
ディーゼルの排ガス規制は厳しくなっており、今やガソリン並みです。ヨーロッパ基準のユーロ6をクリアするようなクリーンディーゼルを開発しようとすると、コスト面でハイブリッドと変わらなくなります。実際、Bセグメントのクリーンディーゼル車と、ヤリスのハイブリッド車(日本名ヴィッツの欧州専用車)の販売価格に大きな差がありません。
排ガス規制が厳しくなる中、コスト高のディーゼルをベースとしたハイブリッド車を市販化しようとすると、なかなか皆さんにご納得頂けない価格になってしまいます。それがトヨタから出ていない理由のひとつです。
つまり、初期開発時期に比べると、それほどハイブリッド開発にお金を割かなくてもいい状況なのでは?
トヨタが、ハイブリッドのかける情熱と同じ情熱をディーゼルにかけたのなら、
確実に低コストで優秀なクリーンディーゼルはできるでしょう。
マツダのクリーンディーゼルは、初期のハイブリッド価格よりはすでに安い。
しかも、あの生産台数で超円高の中でも輸出で利益を出せるくらいなんですから。いきなり、ディーゼルハイブリッドまでは期待しませんが、
欧州で本気で戦うためにも、ぜひ自社開発でのディーゼル開発を期待したいです。
ちなみに、ディーゼルハイブリッドは既にプジョーが市販しています。まあ、ディーゼルで競争するとコスト含めVWには勝てない、ハイブリッドを守り切る戦略。ということでしょうかね。
各社クリーンディーゼル開発について
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