ホンダ「新型フィットHV」:【アクア超え燃費】で【フィットHV以下の価格】
- 2013-03/19 (Tue)
- ホンダ
- フィット・フィットシャトル
3つのハイブリッドが登場するのですが、
その中でも最も注目度が高いのが、小型の1モーターハイブリッド。「i-DCDハイブリッド」と言われるもので、フィットから投入される予定。
そして既にお伝えしているように、
アクア超えの世界最高燃費で登場する?!とのニュースも!今回は、この続報です!
なんと、
・アクア超えの燃費を、
・現行フィットHV以下の価格で実現する?
というもの。
衝撃の内容は以下から是非!
レスポンスから
以前もお伝えしていましたが、ホンダのIMAハイブリッドは完全に時代遅れ。実際に、ホンダも既にフィットの販売台数よりも、NBOXを優先しているように、【ホンダミーティング12】独自のDCTハイブリッド、そのメカニズム
ホンダがマスメディアに公開した、コンパクトカー向けの次世代ハイブリッドパワートレインは、現行『フィットハイブリッド』などに使われているシステム「IMA」と同じく、1基のモーターをエンジンと変速機の間に置いて駆動をアシストしたり減速エネルギー回生をおこなったりするパラレルハイブリッド方式。が、その中身はエンジン、モーター、変速機、バッテリーなどすべてにわたり現行のIMAとは異なるもので、エネルギー効率30%アップをうたっている。
◆CVTよりも軽いi-DCD
システム構成は次のとおり。主機は一般のエンジンより熱効率の高いミラーサイクル方式の1.5リットル直4、モーターは出力20kW(約27馬力)以上の薄型平行巻き1基、変速機はCVTではなく7速乾式デュアルクラッチトランスミッション「i-DCD( intelligent-Dual Clutch Drive)」、バッテリーはGSユアサとの合弁会社ブルーエナジー製のリチウムイオン電池。
7速i-DCDは1-3-5-7速の奇数段、2-4-6速の偶数段の2系統の変速ギアを交互に使い、ギアチェンジにかかる時間をごく短くするというもので、原理的にはフォルクスワーゲンなどが広く採用している従来のデュアルクラッチトランスミッションと同じだ。異なるのは重量で、開発チームのエンジニアによれば、「同クラスのCVTと比べてもやや軽く仕上がっている」とのことだ。
モーターはそのi-DCDの奇数段に装着され、駆動力アシストやブレーキ時に減速エネルギー回生を行う。ちなみにトランスミッションからの出力側は奇数段、偶数段の両方が常時接続されているので、ハイブリッド機能は全段で機能することになる。もともとドイツの大手自動車部品メーカーのシェフラーが提唱していたアイデアで、トランスミッション自体はホンダの自主開発だが、デュアルクラッチなどにはシェフラーの部品が使われているという。
◆エネルギーロス低減が実感できる
さて、現行フィットのIMAと次世代ハイブリッドパワートレインは具体的にどう異なるのか。最大の違いは、DCTのクラッチ側にモーターを装着する方式に変更されたことで、エンジンとモーターが自在に切断、接続できるようになったことだろう。
これまでのIMAはモーターがエンジンに直付けされていたため、モーターパワーのみで走行する時はエンジンの空転にトルクを食われ、減速エネルギー回生のさいもエンジンブレーキによってエネルギーロスが発生するなど、もったいないこと甚だしかった。次世代機はエンジンを完全に停止させたままモーターのみで走行することが可能で、減速エネルギー回生時もモーターの発電による抗力を目一杯使えるようになる。現行IMAと比べて相当の燃費向上が期待できそうである。
◆「燃費以外の魅力をどれだけ上げられるかに腐心した」IMA
09年に福井威夫前社長が「次世代エコカーの本命はハイブリッド」と宣言して以降、ハイブリッド攻勢を仕掛けてきたホンダ。今年、ハイブリッドカー生産累計100万台を達成したものの、常に苦しい戦いを強いられてきた。09年にハイブリッド専用車『インサイト』をデビューさせたとき、開発に携わったシニアエンジニアは、「IMAを使う限り、燃費性能では『2代目プリウス』にも勝てないことは最初からわかっていた。そこで価格の安さ、運転の楽しさなど燃費以外のクルマの魅力をどれだけ上げられるかに腐心した」と語っていた。
果たしてその後、ホンダのハイブリッドカーは、ハイブリッドカーとしての性能の低さとトヨタの物量作戦によって苦戦することとなった。ハイブリッドカーの主戦場のひとつであるアメリカでは10月、『シビックハイブリッド』『CR-Z』『インサイト』『アキュラILX』の4車種合計でわずか1000台あまりしか売れなかった。
この数字はトヨタのハイブリッド車販売の20分の1でしかないばかりか、ハイブリッドカーではホンダよりさらに後発の現代自動車の『ソナタハイブリッド』1車種よりも少ないのである。ハイブリッドカーの地位が低い他の市場の状況は推して知るべしであろう。それでもホンダのハイブリッドカーがまだ壊滅せずにすんだのは、市場規模が年々縮小している日本市場でそれなりに販売台数を稼げたおかげだった。
◆ホンダの新ハイブリッドシステム導入は世界の勢力図をどう変えるか
このところ、すっかり立場をなくしてしまったホンダのハイブリッドだが、今までの挑戦が無駄だったというわけではない。本田技術研究所の研究員のひとりは07年の年央社長会見で低価格ハイブリッドカー(インサイト)が開発中であることがアナウンスされた当時、内情を次のように語っていた。
「ハイブリッド技術に力を入れなかったのは明らかに判断ミス。IMAは正直、トヨタに比べて周回遅れですが、これからクルマに電動化技術がどんどん入ってくることを考えると、遅れていようが何だろうがハイブリッドの本格量産を手がけるべきなんです。燃費改善効果は少なからずあるわけですから、お客様にとってメリットのある商品に仕立てることはできる。一方でクルマの仕立てや生産技術、サプライヤーさんとの技術交流など、かけがえのない経験ができる」
トヨタの前に一敗地にまみれながらもハイブリッドカーの量産を推進したことは、様々な面でホンダの財産になった。ライバルメーカーで電動化技術の研究開発を行なっているエンジニアの一人は言う。
「ハイブリッドの基幹特許といえばトヨタさんが有名ですが、モーター制御や製造法、出力制御装置のパッケージ、次世代パワー半導体など、ホンダさんの特許も意外にあるんです。また、安く作る工夫もすごい。実際に量産してきたメーカーの強みは決して小さくない」
ホンダのハイブリッドの象徴でもあり、足かせでもあったIMAは来年以降、ようやく次世代に切り替わる。
「性能がIMAよりいいのは当たり前。コストもIMAと同等か、より低くしていく」と、開発者のひとりは息巻く。が、ハイブリッドカー開発に余念が無いのはホンダだけではない。日産自動車、三菱自動車、そして欧米勢も次々に優秀な市販モデルを投入してきている。世界のエコカー市場のなかでホンダの存在感がどう変化するのか、大いに見ものである。
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次世代ハイブリッドに向けて、
IMAハイブリッドから収益をあげようとは強く思っていないと思います。
北米市場での非常に残念な数字も出ていましたが、
新世代のハイブリッドは、IMAの後継となる小型車向けのi-DCDだけでなく、
3タイプのハイブリッドを用意、各カテゴリーで燃費No.1を狙っています。これらはEARTH DREAMS TECHNOLOGYの中核を担うものですが、ホンダも相当気合を入れて導入してくるはず。
i-DCDハイブリッドに関しては、先程の記事にもあったように、
現行IMAハイブリッドよりも30%UPの燃費効率で、コストは、同等かそれ以下。
例えば、フィットHVにi-DCDハイブリッドを積んだとすると、
現行IMAハイブリッド:【26.4km/L】&【159万円】
→
新型i-DCDハイブリッド:【35.5km/L】&【159万円】くらいでしょうか。
アクアが35.4km/Lですので、燃費No.1を公約しているホンダですから、
30%以上UPの35.5km/Lは最低条件でしょう。
実際に以下のような情報もありますし!
そして、この性能をこの価格で実現したら、
ホンダさん、本当にすごい!これこそイノベーションです!
もう少し詳しく。
ホンダが発表している資料の中に、以下のような図があります。【ホンダミーティング12】IMAとは別物…次期 フィット に搭載予定のDCTハイブリッド
ホンダが来年にフルモデルチェンジされる『フィット』シリーズから展開すべく開発を続けている、新タイプのパラレルハイブリッドパワートレイン。そのシステムを現行フィットに実装した試作車を、ごく短距離ながら試乗する機会が設けられていたのでリポートする。
◆IMAとは別物のフィーリング
乗り込んでイグニッションスイッチをオン。現行フィットハイブリッドのシステムであるホンダIMAと同様、エンジンは停止したまま。だが、ブレーキペダルをリリースした後は、すべてにおいてIMAと全く異なるフィーリングを示した。
現行IMAはエンジンにモーターが直付けされているため、発進時からエンジンがかかり、モーターがトルクをアシストするのだが、新システムはモーターとエンジンが切り離されたことで、エンジン回転数ゼロのまま、ハイブリッドモーター単独でスルスルと走りはじめるのだ。
ホンダとしては量産四輪車初となる予定の7速デュアルクラッチ自動トランスミッション「i-DCD」は変速レスポンス、ギア比のセッティングとも大変良好で、シフトショックをほとんど感じさせないまま2速、3速と切れ味よくシフトアップ。すでに完成間近な製品であることを示していた。
巡航時は必要に応じてエンジンが始動、停止を繰り返し、減速時はエンジン停止となるように制御プログラムが組まれているようだった。ちなみに現行IMAもモデルによっては巡航時や減速時にエンジンのバルブを停止させ、モーター駆動ができるようにはなっていたが、いかんせんエンジンとモーターが常時直結されていたため、常にエンジンを引きずることになり、効率的には必ずしもいいとは言えなかった。
それに対して新システムは、DCTのクラッチをエンジンと切り離すことで、エンジンの摩擦抵抗などに邪魔されることなく高効率にモーター走行や減速エネルギー回生が可能というもの。実際に運転しても、ひっかかり感やメカニカルノイズの少なさなど、さまざまな面で現行IMAに対する効率面のアドバンテージを予感させられた。
◆「IMA比でエネルギー効率30%向上」は大げさな数字ではない
また、アクセルの踏み方次第でエンジン停止状態で空走する状態を維持できることは、省燃費ドライブテクニックの介入余地が大幅に広がったことを意味する。新システムの謳い文句である“現行IMA比でエネルギー効率30%向上”は野心的な目標ではあるが、必ずしも大げさな数字ではないように思われた。
ハイブリッドカーの重要な技術課題のひとつであるブレーキ時のエネルギー回生効率も、モーターがエンジンと切り離し可能でエンジンブレーキに邪魔されないこと、モーター出力が増強されたぶん発電量も増えること、回生エネルギー受け入れ性の良いリチウムイオン電池を採用することなどで、かなり高められている模様。
ブレーキには今年販売を開始した純電気自動車『フィットEV』で初採用された電動サーボブレーキが使われているとのこと。基本的に発電で発生する抗力を目一杯活用し、それを超えた時に機械式ブレーキを用いるというかなり進んだ回生協調ブレーキだ。今回試乗した試作車にも電動サーボブレーキが組み込まれていたが、昨年フィットEVに試乗したときと同様、試乗後に電動車両開発の開発責任者に言われるまで全く気づかなかったほど、ナチュラルなフィーリングだった。
◆コアなファン層をふたたびホンダに惹きつけることができるか
新ハイブリッドシステムは、ホンダの近未来の技術ロードマップにおいて、きわめて重要な意味を持つものだ。ハイブリッド自体は次第に先進技術からコンベンショナルな技術に移行しつつあり、パラレルハイブリッドでもエンジンとモーターを切り離せるシステムは日産自動車、アウディ、フォルクスワーゲンなどがすでに市場に投入ずみで、それ自体は珍しいものではなくなってきている。
そのなかでホンダは、シェフラーのアイデアを取り入れたデュアルクラッチ自動変速機を用いたハイブリッドシステムという珍しい方式を選択し、さらに電動サーボブレーキを組み合わせるなど、独特な手法で効率向上を図ったのが興味深いところだ。
現行IMAはコストとシステム重量以外にはハイブリッドカーとして傑出した部分がなく、機械的にもドライブフィール的にも個性が薄かった。そのため、反主流派志向が強く、変わったメカニズムが好きなコアなホンダファンからはほとんど支持されず、フィットハイブリッドや『フリードハイブリッド』など、ベース車の商品力が高いモデルの販売を補強する役割しか果たさなかった。
新ハイブリッドシステムは、性能面で一般ユーザーへのアピール度を増すと同時に、デュアルクラッチ式ハイブリッドという独特の機構を取ることで、コアなホンダファン層をふたたびホンダブランドに惹きつけることができるかもしれない。
性能そのものについては、この分野のトップランナーであるトヨタの現行「THS II」と比べて、市街地ではやや負け、巡航側ではやや勝っているというところに落ち着くものと考えられる。現在のIMA対THSよりははるかに拮抗した勝負になるだろう。もちろんトヨタもすでにTHS IIの更なる改良に取り組んでおり、引き離しにかかろうとしている。ハイブリッドを巡る開発戦争から目が離せそうにない。
これは、i-DCDハイブリッドの技術的な位置づけを示すもの。

燃費を30%以上向上させる(=アクア超えを狙う)とともに、
加速性能でも15%以上向上させる!
文中にもありましたが、独特のアプローチで、ホンダらしい手法とのこと。
さて、トヨタが先陣を切ったものの、
欧州各社に追いつかれつつあるハイブリッド技術。
今度は、ホンダが世界を引っ張る燃費と走りを兼ね備えた、
新しいハイブリッド像を作っていけるのか?
そして、これIMA以下の価格で出せるのか?
欧州各社がハイブリッドをプレミアム戦略で展開する中、
IMAと同様の低価格を武器にできるとすれば、
国内だけでなく、海外でも充分戦えるものになるはず!
他の2つの新しいハイブリッドシステムやディーゼルエンジンとともに、あと、フィットブランドの車種展開も大いに楽しみ。ホンダさん、本当に期待しています。
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