「新型アテンザ」=マツダの【象徴】・【最高峰】・【プレミアム化への起点】
- 2012-11/24 (Sat)
- マツダ
- アテンザ(MAZDA6)
マツダが、その命運を掛けたクルマと言い切れるほどのクルマです。
それは、マツダのアテンザ発表会からも十二分にわかります。
今回は、マツダがこの新型アテンザにかける想いをお伝えします。
主に、新型アテンザに関する社長発言を取り上げますが、
マツダは、本気でこのアテンザから新たな道を切り開く意気込みです。
それも、「プレミアムブランド」という非常に険しい道程。
マツダの気合を、是非以下からご覧ください。
この社長発言だけでも、マツダにとって「新型アテンザ」がどれだけ重要なクルマか。【マツダ アテンザ 新型発売】マツダの歴史上もっとも輝く1台
マツダは11月20日、同社のフラッグシップモデルである『アテンザ』をフルモデルチェンジし、発売を開始した。
同社代表取締役会長兼CEOの山内孝氏は、アテンザは我々にとって非常に重要なモデルだという。「10年前の2002年5月に初代アテンザを国内で発表しました。厳しい経営環境の中で、我々が18カ月ぶりに発売する起死回生の新車だったのです」と振り返る。そして、「発表会でこのクルマはマツダ82年の歴史の中で忘れられないクルマのひとつになると挨拶したことを、私は今でも鮮明に覚えています」という。「新生マツダのブランドメッセージ、“Zoom-Zoom”を最初に体現した初代アテンザは、パワートレインやプラットフォーム等を一新し、走る喜びを徹底して追求しました」。その結果、「初代と2代目を合わせ販売累計240万台、また、世界各国で186もの賞を受賞するなど大変好評を得てきたのです」
走る喜びと、優れた環境性能の調和を実現したSKYACTIV技術の最高峰ともいうべきフラッグシップモデルに仕上がっています」と自信を見せた。
また、「新しいブランドメッセージ“Zoom-Zoom”も大きな話題を作ってきました。子供の頃、誰もが経験した動くものに対する感動、憧れを“Zoom-Zoom”という一言に表現し、世界中でキャンペーンを開始したのです。以来、一貫して我々はユーザーに心ときめくドライビング体験を提供するため、マツダブランドのDNAを“Stylish センスの良い: Insightful 創意に富む: Spirited はつらつとした”と定め、これを実現する商品作りとマーケティングに徹してきました」とし、「この間商品作りでは世界各国でカーオブザイヤーなど700を超える賞をいただきました。また、“Zoom-Zoom”は世界中で誰もが口ずさむ人気のブランドメッセージとして認知されているのです」と述べる。
そして、山内氏は「3代目アテンザの発表の機会で、私はまたこのクルマこそ、マツダの歴史上もっとも輝く1台になると申し上げる不思議なめぐりあわせを感じています。新型アテンザは“鼓動デザイン”に加え、我々が今持てる技術のすべてとこだわりを結集して作り上げた新世代商品第2弾です(第1弾は『CX-5』)。
ということがわかると思います。
アテンザは、今後「マツダの歴史上最も輝くクルマ」になれるのでしょうか。
さらに、社長発言を続けますが、
新型アテンザは、マツダブランドの象徴であるだけでなく、
他の意味でも非常に重要な車種である。というお話。
この「モノづくり革新」や「売り方革新」については、【マツダ アテンザ 新型発売】マツダブランドの象徴
マツダのフラッグシップモデル『アテンザ』がフルモデルチェンジした。マツダビジネスにおける、新型アテンザの意義は大きく3つあるという。
同社代表取締役会長兼CEOの山内孝氏はこの意義について、マツダブランドの象徴。そして、モノづくり革新の成果。最後に売り方革新の3つだとする。
まず、マツダブランドの象徴については、「10年前と同様にまたこのクルマからマツダブランドの新しいステージが始まります。これはマツダが、プレミアムなブランドになるという夢に向かう一歩を踏み出すきっかけになるクルマが、新型アテンザだということです」と話す。このプレミアムブランドとは、「決して高額車を販売するプレミアムブランドになるといっているのではありません。マツダが目指すプレミアムなブランドは、ユーザーの人生においてマツダがかけがえの無い存在になること。ユーザーとの間に特別な強い絆を持ったブランドになることなのです」。そして、「そんな我々の願いを込めて、この度世界で最も美しい赤、新色ソウルレッドを開発し、マツダの新しいブランドイメージを象徴するカラーとして、新型アテンザから導入していきます」
次にモノづくり革新の成果では、「私はモノづくり革新によって、開発、生産、調達の効率化で1ドル77円、1ユーロ100円の為替レートでも日本から輸出して利益の出る体質にするといってきました。『CX-5』から始まった新世代商品導入以来、モノづくり革新によるコスト改善効果は顕著に表れていますが、新型アテンザ導入により、さらに収益向上に貢献すると確信しています。また、アテンザ(輸出モデルはマツダ6)は防府工場の生産に加え中国、ロシアでも生産を行うなど、グローバル戦略に基づき生産されるクルマとなります」とする。最後は売り方革新である。「フラッグシップモデルの販売にあたり、その商品力に見合う価格での販売、残価の向上、商品に相応しい店舗環境の開発、より上質なサービスの提供など、販売、サービス現場の革新にもより一層拍車をかける所存です」と語った。
先日以下の記事でもご紹介させて頂きまたので、ここでは省略しますが、少しわかりにく「プレミアムブランド」というポジションについて、
もう少し詳しい記事をご覧ください。
うーん。【マツダ アテンザ 新型発売】マツダにとっての「プレミアム」とは…山内社長
山内孝社長は11月20日に東京で開いた発表会見で、アテンザを「フラッグシップであり、マツダブランドの象徴」と位置付けた。そのうえで新型の投入を「マツダがプレミアムなブランドになる第1歩にしたい」と述べた。
山内社長はプレミアムブランドとしての「マツダ」について、「決して高額なプレミアムになるのでなく、お客さんとの間に共感が得られ、強いつながりをもてる。そのようなプレミアムブランドを目指したい」と説明した。
同社は現在、年産120万台規模だが、2016年度までの中期計画で170万台への拡大を目指している。もっとも、山内社長は「170万台になったとしても、グローバル市場のなかでのシェアは2%程度でしかない」と言う。規模を追う企業ではなく「2%でも光り輝くブランドになることに当社の価値を見出したい」とし、輝く存在になることが、同社にとっての「プレミアム」と解釈している。
正直ちょとわかりにくいですね。
ニッチブランドとして、規模を追う企業にはならず、
少ないながらも輝く存在になりたい。という意思表明なんでしょうね。
現状のマツダは、国内ではせいぜい、いいクルマを安く提供するブランド。
プレミアムブランドへの転換は、非常に厳しい道程だと思います。
ちなみに、この「新型アテンザ」は月販1000台が目標。
マツダのフラッグシップではあっても、量を稼ぐ車種ではない。
まあ、当然ながら、デミオやアクセラが数の看板車種になっていくわけですが、
既にスカイアクティブでデビューしているこの2車種には、
「プレミアム」は感じられない・・・
社長も言っているように、
決して「高額なプレミアム」が目標ではないんでしょうが、
質感であったり、提供価値の質に関しても、マツダ車はまだまだ・・・
確かに、ディーゼル搭載車の
「CX-5」や「新型アテンザ」からは、「プレミアム」を感じなくもない。
まあ、「新型アテンザ」に関しては価格設定もそれなりに高いですから、当然なんでしょうが。
このある意味強気の路線が、「新型デミオ」や「新型アクセラ」でも
貫けるものなんでしょうか。
次期アクセラは、既にデザイン画像が流出していますが、魂動デザインを帯びて、新たなマツダ像をまとっていることは確か。
ポイントは、CX-5やアテンザで+αの価格を払ってもいい!と思わせている
ディーゼルエンジンの価値をどこまで維持できるか?でしょうか。
まずは、CX-5、アテンザによるディーゼル市場開拓の勢いが続いているうちに、
小型ディーゼルを早くローンチすべきだと思います。マツダ「新型アテンザ」関連エントリーは以下から
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